ヒメオドリコソウの戦略とヒゲナガハナバチ [ハチ・ハエ・アリ]
ヒメオドリコソウの花から花へ飛び交い忙しそうに頭を花に突っ込んで蜜を吸っているヒゲナガハナバチの仲間。
吸っている途中で花と一緒に落ちてしまう場面も時折見られ、何とも滑稽である。
この頭を突っ込んでいることが、ヒメオドリコソウの花粉を運ぶことに一役買っているのだ。
ヒメオドリコソウの花の中を見ると、おしべが上唇(上の花びら)の下側にある。
花の蜜を吸おうと花の中に頭を入れると、このおしべの花粉が頭のてっぺんに付着する。
こうして体に花粉を付けて、花から花へと飛びまわることで受粉して回っているのだ。
すっかりヒメオドリコソウの戦略にはまっているハチたちは、花粉媒介者・ポリネーターと呼ばれる。
写真のハチの頭も花粉でオレンジ色に染まっているのがわかる。
シソ科の仲間にはこういった花の構造をしているものが多いが、花にとってもハチにとってもそれぞれメリットがありWINWINの関係なのだろう。自然界、うまくできているものだ。
2014年4月29日 東京都
シソ目シソ科 ヒメオドリコソウ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM
2014-04-30 21:45
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