キノコはおいしい！

今日は参加しているボランティアの打ち合わせに、丘陵の里山民家に集合！
打ち合わせを終えると、Sさんがお弁当を作ってきてくれていて、お腹たらふくいただいた。
たくさんのおかずは皆おいしかったが、中でも長野産のクリタケと名前を忘れてしまったキノコ（すみません）は、歯ごたえシャキシャキでキノコ独特の香りが喉の奥にほわっと香り格別だった。

民家の庭の花壇の杭に生えたヒイロタケに、小さな虫が集まっていた。
一見ゾウムシの仲間だが、今までに見た事が無い。
一緒にいたOさんに聞くと「キノコヒゲナガゾウムシ」だという。
この虫、ヒゲナガゾウムシ科に属するようで、あのエゴヒゲナガゾウムシと同じ仲間だ。

















ゾウムシにしては珍しく立派なキバを持った口をしている。
多孔菌のキノコが主食のゾウムシらしい。
黒いのもいるというので探すと、真っ黒の個体がいた。これも同じ種だそうだ。
おそらく言われなければ、同じ種とはわからないだろう。


















キノコといえばそろそろではと、あの悪臭を放つ嫌われ者？のキノコを見に行った。
先週見た時には、ほとんど見つからなかったのだが、今日もまだ少し早いようだった。
ただあちこちに卵（らん）が頭を覗かせている。
この卵が割れて、中からキノコがニョキッと頭をもたげるのだ。
そうこれは「スッポンタケ」。
キノコの本場ヨーロッパでは嫌われ者らしいが、実はこの卵の状態では臭いも無く、とても美味なのだそうだ。
ここからキノコが出てくると、胞子の拡散の媒介をする虫を呼ぶ粘液を出す。
これが異臭を発するのだ。

















さんざん探して一本だけ林縁で、傘を開いていたものがあった。
案の定、臭いに惹かれて集まっていたのは、たくさんの「ベッコウバエ」たちだった。
私たちにとっては、いやな臭いでも彼らにとっては食欲のそそるいい匂いなのだろう！

























キノコにもいろいろあるが、僕にも虫たちにもこの秋の味覚は今一番のご馳走なのだ！

2010年11月3日　東京都
　甲虫目　ヒゲナガゾウムシ科　　　　キノコヒゲナガゾウムシ
　ヒダナシタケ目　サルノコシカケ科　 ヒイロタケ
　双翅目　ベッコウバエ科　　　　　　　ベッコウバエ
　スッポンタケ目　スッポンタケ科　　 スッポンタケ
CANON　EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

コメント 5

虫たちが食しているという事は、クサイ臭いを放っていても毒は無いって事かしら。
それとも人間には毒でも、虫たちは平気、、、？
by タケタケ (2010-11-06 23:05) 

タケタケさん　コメントありがとうございます。
スッポンタケには毒はありませんが、写真の黒い部分はとにかく臭くて食べられないようです。ただ毒のあるキノコを食べる虫もいるので、人には毒でも虫にはご馳走ということもあるようです。
by hirokou (2010-11-07 21:01) 

今日(11.10)、キノコヒゲナガゾウムシを撮りに、里山民家に行ってきました。一頭しか見つかりませんでしたが、お蔭さまで撮影することができました。情報ありがとうございました。
テングチョウやキタテハ、セスジスズメの幼虫にも会えましたが、ジャコウアゲハの幼虫がいたウマノスズクサがなくなっていました。幼虫たちはどうなったのか心配です。
by ハイイロチョッキリ (2010-11-10 18:44) 

ハイイロチョッキリさん　コメントありがとうございます。
私も今日午前中に、民家の作業小屋から出たり入ったりしていて、このゾウムシがいる花壇にいらっしゃったカメラを持った方にご挨拶しましたが、ひょっとしてハイイロチョッキリさんでしたでしょうか？
ジャコウの幼虫は近くの竹やぶの竹で蛹になりました。今度行かれた時に見てください。たくさんの蛹が付いていますよ！
by hirokou (2010-11-10 18:59) 

里山民家の作業小屋に入られたお二人の内、どちらかがhirokouさんだったようですネ。　　(^^ヾ　
ジャコウの幼虫は竹やぶでしたかー。ありがとうございます。
また今度行ってみます。
by ハイイロチョッキリ (2010-11-10 21:13)