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次世代の生態系を担う! 丸山

丘陵の宮野入谷戸にある丸山。
田んぼや民家や駐車場などが見渡せる小高いお山だ。
コナラやクヌギシデやエゴノキなどの広葉樹やサワラなどの里山の雑木林。
昔は、槇や落ち葉などで近隣のたくさんの家庭を支えてきただろうが、高度成長期の燃料革命以降その役目を終え木々は大きくなりすっかり暗い雑木林のお山になっていた。

丸山_1.JPG


















久しぶりに訪れてみてびっくり!
上の写真の反対側だが、すっかり木が切られて丸坊主、お山の形があらわに。
えっ!お山の部分はこんなに小さかったの?
大きく育った木のお蔭で大きく見えてたのね。
丸山1224-3_1.JPG


















里山の雑木林は、槇や落ち葉を燃料や肥料として使うため本来15~20年で伐採され、落ち葉掃きなどの林床の管理がされてきたが、ここでは伐採も行われないままボランティアによる林床管理が行われるにとどまっていた。
今回、行政と管理している指定管理者、ここで活動しているボランティアの方々がこの丸山を今後どうしていくかを話し合いその意向を盛り込んで伐採が行われたそうだ。
丸山1224_1.JPG


















元来、武蔵野の雑木林は更新が行われることで多様な生物相が育まれてきたことを考えると、今回の伐採は大歓迎である。
先に述べた年数で伐採を行えばその切り株から新しい芽が伸びて新たな林を形成してくれる(萌芽更新)のだが、さすがに木々は年を取りすぎた。
今後は、実生の生育管理や植栽などで雑木林形成を行っていくことだろう。
この新たな環境に、どんな植物や昆虫などが見られるのか、今後とても楽しみだ!!
丸山1224-2_1.JPG


















2013年12月24日 東京都    CANON EOS40D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM


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コメント 4

つばさ2号

こんばんは
開発で無い、程よい伐採はいいことですね!
樹が古く笹が生い茂ると生き物は貧相になります。

ただ私の地元のように生き物がいなくなってからでは
遅いようです。そちらはHirokouさんの記事で多様な
種を拝見する限り、まだ状態がいいみたいですね。

昔地元で開発が始まった時、伐採された林では多くの
甲虫が材に集まり驚きました。「こんなに多くの種が
こんなに多数もいたのか!」と。
今ではほとんどの種が絶滅しました。

そちらの場所がそうならないよう願うばかりです。
by つばさ2号 (2013-12-26 23:16) 

愛野緑

私も先日ココを訪れびっくりしました。
良い循環になることを期待いています。
by 愛野緑 (2013-12-30 22:11) 

hirokou

つばさ2号さん コメントありがとうございます。
定期的な伐採が、種の多様性をはぐくむことは明らかです。
ここでも、伐採したコナラの新しい材にはたくさんのタマムシたちがやってきて産卵をしましたが、材が古くなると見られる種が減ってしまいました。
これからこの場所がどうなるか見守っていきたいと思います!
つばさ2号さん 今年も大変お世話になりました。また、来年も北本でお会いしたいですね(^^)どうぞ良い年をお迎えください!

by hirokou (2013-12-31 18:52) 

hirokou

愛野緑さん コメントありがとうございます。
私もびっくりしました。
ここにあったコナラなどは、年数が経ち萌芽更新が難しいと思われますので、コナラやクヌギなどの若木の植栽や実生木を育てて若がえれば、ゼフィルスの仲間も今以上に増えるのではないでしょうか。楽しみです!
今年はfieldでほとんどお会いできなかったですね。来年は、ぜひ現場でいろいろ教えていただければと思います。どうぞ良い年をお迎えください!
by hirokou (2013-12-31 18:58) 

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