冬の衣を脱ぎ捨てて・・・

３ｍほどのエノキの枝先で、すっかり変身したアカボシゴマダラの幼虫を見つけた。
並んでいる３本の木にそれぞれ１頭づつ。

越冬時は茶色の毛深い体だったが、脱皮して鮮やかな黄緑色になっていた。顔から角にかけて薄い水色も美しい。


葉の落ちた幹や落ち葉では茶色が目立たないが、芽吹いた葉の上では目立ってしまう。そこで枝の股で待機して、葉の芽吹きに合わせて脱皮し色を変える。そのタイミングも含めて、素晴らしいしくみだ。

また、神奈川などでは樹上越冬するが、ここの寒さではほとんどが木を降りて落ち葉の下で冬を越す。寒さへの適応力もたいしたものだ。

別の木の個体は、綺麗なピンク色。
葉の色に似た黄緑、ピンクと葉脈のような縞模様。
この幼虫の事を知らなければ、まずここにいる事はわからないだろう。
この時期は、天敵のカマキリやヤブキリもいない。敵は鳥のみだろうか？寄生する虫がいるのか定かではない。

コメント 10

ええぇぇぇっーーー！！な、なんですかこの子は＞＜！！
凄いビックリしました。
映画とか漫画に出てきそう・・
可愛いような怖いような見てるととっても不思議な感じです・・。
by けい (2010-04-21 21:09) 

今日私が見たエノキはほとんど芽が伸びて無くて、まだ茶色い個体が枝の分岐部にはりついていました。
by 愛野緑 (2010-04-21 22:13) 

けいさん　コメントありがとうございます。
まさしく映画に出てくるエイリアン！
ていう感じでしょうか？これチョウの幼虫です。
こんなに綺麗になります。http://hirokou.blog.so-net.ne.jp/2009-05-18
by hirokou (2010-04-22 23:01) 

愛野緑さん　コメントありがとうございます。
ここのエノキは、南向きで暖かいからでしょうか？
この春は、寒暖の差が激しいので厳しい状況なのでしょうね。

by hirokou (2010-04-22 23:19) 

先日、この時期にしか見られないツートンカラーのゴマダラ幼虫を見にいって来たのですが、すでに殆ど緑色だけでピンクの部分は突起の先端くらいでした。でもアカボシの方は未だツートンカラーですね。狭山の方が少しだけ寒いからなのかな？でもこの蝶は簡単に日本の冬を越してしまうようですね。
by clossiana (2010-04-23 19:00) 

アカボシゴマダラは成虫も派手ですが、
幼虫もお洒落さんですね！
by ヒメオオ (2010-04-24 20:57) 

clossianaさん　コメントありがとうございます。
樹上のゴマダラ幼虫は丘陵ではこの春まだ見ていません。
冬の間は落ち葉をめくれば見つかりますが、大きなエノキに多いので登ってしまうと見つけるのが難しいです(*_*;
by hirokou (2010-04-24 22:10) 

ヒメオオさん　コメントありがとうございます。
アカボシの春型は、赤斑が薄く白くて綺麗ですね。
幼虫も今の時期のものは、新芽に擬態していると思われカラフルです。
by hirokou (2010-04-24 22:14) 

すばらしい！！みた～～い！！
by はっちい隊長 (2010-05-04 19:31) 

隊長　コメントありがとうございます。
隊長　体調はいかがですか？なんちゃってちょっとおやじギャグでした(^.^)
セッションや海外遠征の様子をうかがっていると大丈夫のような！
ところでこの幼虫たち全部で5頭いたのですが、今日見に行ったら1頭しかいませんでした。どうやら誰かにさらわれたと思われます。

一頭だけですが、顔の水色は確認しました。こんどお会いしたらご案内いたします！ぜひ自然の造形美ご堪能あれ！！！
by hirokou (2010-05-04 20:37)