オサムシタケ（アオオサムシタンポタケ）

先日六道山公園の管理所にアオオサムシタンポタケが展示されているのを見た。
レンジャー隊長からその昔は50年に一度生えるかどうかと言われていたのが今では公園内の
あちこちで見られるとの話を伺った。（さすがにすごく詳しい）
いわゆる冬虫夏草。ある特定の種に寄生しその養分で育つ寄生菌である。
以前から書物や写真では見た事があったが、現物は初めてでなんとも不気味で恐ろしい！衝撃だ。
これは主にアオオサムシを宿主とする菌で幼虫、成虫共に寄生される。
この菌に寄生されると何故か土にもぐり死に、口や肛門、節等から菌糸が伸びる。
さらに成長すると先にタンポなる有性生殖できる丸い物が出来るらしい。
その話を聞き早速探して見たら　　あった。
アオオサムシに寄生するのだからアオオサムシがいるような
ところを探せばよい。
落ちていた枝で少し掘って見たがかなり深く断念した。
しかしあるもんだ。


翌日埼玉緑の森博物館の
森で探してみた。
探すこと直ぐに見つかった。
これは、アオオサムシらし
きものの背中が地上に見
えている。



少し掘って見たら期待通りアオオサムシが出てきた。
六道山で見たとおり口やお尻から茎のようなものが生えてい
た。全貌は下記の感じ。
これはアオオサムシを寄主とするが他にも蛾やセミなど
様々な生き物に寄生するものがいる。
どうやって寄主を探すのか？なぜその寄主でないと駄目なの
か？とにかく不思議で興味深い。


自分の口や尻から変なものが生えたらどうしよう(-_-;)
まるで映画の世界。夢に出てきたらうなされるだろうなぁ。
しかしえらいもんを見てしまった気がする・・・。
隊長ぉお　　助けて！

ちなみにこのタケは元の場所に戻しておいた。