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お尻が魅力のビロードツリアブ [ハチ・ハエ・アリ]

草はらにはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどのお花畑、林縁にはスミレたちが咲き誇る。
そんな中をぷ~ん♪と羽音を立てて飛ぶ小さなアブ。
「ビロードツリアブ」。
アブにもいろいろいるが、これほど特徴的で愛らしく思える種が他にいるだろうか?
長い口と足、体はビロードのような長い毛で覆われまるで極小のぬいぐるみのようだ。
体をよく見ると毛の奥に黒っぽい体のラインが見える。この毛がいかに長いかがわかるのだ。
毛を剃ったらどんな風体になるかといつも興味を持っているのだが、実現できないでいる。
ビロードツリアブ0401_1.JPG


















歩いていると大きめのものが足元からとんだ。
何かと飛んだ方に目をやると、交尾した彼らだった。
このカップルは、ずっとオスが先導して飛んでいた。
チョウなどは種によって、オスメスどちらが先導して飛ぶか決まっているのだがこのアブは雄と決まっているのだろうか?
今後観察してみたい。
ビロードツリアブ0401-1_1.JPG


















ハエやアブの仲間は、オスの複眼が大きくくっついていて、メスは小さく離れているので識別は容易だ。
オスは大きなサングラスをかけたギャングのようで強面。
メスはやはり優しい顔つきに見える。
ビロードツリアブ0401-2_1.JPG


















この愛くるしいアブたちも今の時期だけ現れるスプリングエフェメラル もふもふの妖精である。
今のうちにじっくり観察しておきたい虫だ。

この日、ミヤマセセリのメスををかろうじて一枚撮ることができた。
まだ数が多くないうえ、出会ってもなかなか止まらず、この一枚を撮った瞬間飛んで行ってしまった。
また、次の機会に!
ミヤマセセリ0401_1.JPG


















2014年4月1日 東京都
双翅目 ツリアブ科 ビロードツリアブ
鱗翅目 セセリチョウ科 ミヤマセセリ      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM  



コガネムシの幼虫に寄生するもの [ハチ・ハエ・アリ]

今の時期、アザミの花によく見られるお尻が大きく長いハチ。
ハラナガツチバチの仲間だ。
ハチではあるが至って温厚で、人に危害を加えることは無い。
秋になって数が増えてきたような気がする。
ヒメハラナガツチバチ0930_1_1.JPG


















ハラナガツチバチ、ヒメハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチなどがいる。
これは「ヒメハラナガツチバチ」だろう。
この仲間、何とコガネムシ類の幼虫に寄生産卵する。
土の中にいるコガネムシ類の幼虫を探し当て産卵するその嗅覚は凄いものだ。
土の中にいるターゲットをどのようにして感知するのだろうか?
生態系のバランス、このハチのお蔭でコガネムシの数を抑える一助となっているのは間違いない。
このハチがいなければ、バランスは崩れるだろう。
どんな生き物にもその存在意義があるのだ。
ヒメハラナガツチバチ0930-1_1.JPG


















2013年9月30日 東京都
膜翅目 ツチバチ科 ヒメハラナガツチバチ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

黒いひげじい、茶色いひげじい オオイシアブ [ハチ・ハエ・アリ]

歩いていると林縁の葉上によく見かける「オオイシアブ」。
僕はこれをひげじいと呼んでいる。
オスかメスかは考えず、とにかくひげじいだ。
今日もいくつかの場所で、葉上から小さな飛翔する虫を見つけてスクランブル発進するのを見かけた。
オオイシアブ0603_1.JPG
















待機中はじっとしていて、視界の中を何かが飛ぶとその方向に顔を向ける。
その仕草を見ているとなかなか面白い。
素早く飛んで獲物を捕まえると、鋭い口を突き刺して体液を吸う。
コガネムシなどの甲虫類がお好きなようで、固いところを避けて関節など柔らかいところに口を刺している。
オオイシアブ0603-1_1.JPG
















時折、黒いひげじいではなく体が茶色いひげじいを見かける。
これは黒いひげじいとは別種で、そのまま「チャイロオオイシアブ」という。
色気を出して、茶髪にしたじいというところか。
チャイロオオイシアブ0603_1.JPG
















2013年6月3日 東京都
膜翅目 ムシヒキアブ科 オオイシアブ、チャイロオオイシアブ 
EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ、CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM


タニウツギとトラマルハナバチ [ハチ・ハエ・アリ]

丘陵にある埼玉県緑の森博物館に久しぶりに行ってみた。
博物館手前の道沿いに鮮やかなピンク色の花が咲いていた。
タニウツギ0513_1.JPG
















「タニウツギ」と思われるが、同属に似ているハコネウツギ、ニシキウツギ、ヤブウツギがあるようで、葉の裏の毛を見ないと識別は難しいとのこと。
タニウツギ0513-1_1.JPG
















こんなに目立つ花なので、さぞかし色々な虫たちがやってくるのだろうと待っていたが、この日の曇りが影響してかなかなか来てくれない。
セセリチョウの仲間が猛スピードでかすめて飛び去ったが、早すぎて何だかわからなかった。
ようやく羽音を立ててやってきたのは、「トラマルハナバチ」だった。
トラマルハナバチ0513_1.JPG
















一頭だけだったが、足にたくさんの花粉を付けて、花から花へ飛び回っていた。
この花にとっては、花粉を運んでくれる大事なパートナーだ。
こういった送粉昆虫類をポリネ-タ(花粉媒介者)という。
トラマルハナバチは、各地で個体数を減らし各都道府県のレッドデータに選定されている種。
近年はセイヨウオオマルハナバチの拡散による脅威が問題となっている。
トラマルハナバチ0513_2_1.JPG
















2013年5月13日 埼玉県
膜翅目 ミツバチ科 トラマルハナバチ    EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


コナラの幹で見られる黒いアブ [ハチ・ハエ・アリ]

今の時期、雑木林を歩いていると木の幹にとまる黒っぽいハエのような虫をよく見かける。
先般、紹介したハグロケバエに似ているがこちらの方がスリムでスタイリッシュ。
ハエ、アブで探してようやくたどり着いた名前が「ヤマトシギアブ」だった。
ヤマトシギアブ0422_1.JPG
















複眼の大きさと腹端の形状からオスと思われる。
木に近づくとさっと飛んで裏に回ったりととにかくすばしこい。
4-8月に現れ、4-5月に発生したものはケバエと間違えられている可能性が高い。
ヤマトシギアブ0422-1_1.JPG
















2013年4月22日 東京都
双翅目 シギアブ科 ヤマトシギアブ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

役に立っているだろうに不快と言われるハグロケバエ [ハチ・ハエ・アリ]

明日から巷では大型連休だそうな。
そういえばまもなくこどもの日だなぁと泳いでいるこいのぼりを見て気付いた。
日本古来の季節感、大事にしたいものだ。
こいのぼり0422_1_1.JPG
















このところ草はらで、後ろ足をだらっと垂らして飛ぶ黒い虫が異常発生していた。
凄い数の虫が飛び交い、虫嫌いの人はとても不快で草はらに近寄れない感じ。
ハグロケバエ3-0422_1.JPG
















虫の正体は、ハエの仲間の「ハグロケバエ」だった。
今の時期、草はらや林縁の下草でしばしば大量発生し嫌がられる虫だ。
先日、この虫を紹介したら何を食べているの?って聞かれた。
ん~、何を食べているんだろう?
調べたら水や花蜜とあったが、蜜に来ているのを見ていないので何とも言えない。
ハエの仲間なので、オスの複眼は大きくくっついている。
ハグロケバエ1-0422_1.JPG
















一方、メスは小さい頭に離れた小さな複眼が特徴で、オスメスの見分けは一目瞭然。
この日見たオスメス共に体や翅に土を付けているので、土の中で羽化して出てきたものと思われた。
ハグロケバエ2-0422_1.JPG
















草はらの中をじっくり見て回ると、あちこちでクモに捕食されたケバエたちが見つかった。
これだけの数がいれば、たくさんの生きものたちの糧となるだろう。
ハグロケバエ0422_1.JPG
















成虫が嫌われものなら、幼虫もまた不快と言われる代表種。
秋、丘陵の園路上に毛虫のような虫が群れで突然現れ驚かされる。
知らずに歩いていると、むにゅっとした感覚に足元を見ると茶色い毛虫の群れを踏んでいるなんて事になる。
こんな嫌がられる虫だが、この幼虫たちの食べ物は落ち葉や獣糞などで森や林の有機物を分解して土に戻してくれるという重要な役割を果たしている(写真の幼虫は、種の同定ができていません)。
成虫、幼虫共に自然生態系を支えているのだが、人から見ると不快に思われるのは残念で可哀そうな存在である。
ケバエ幼虫_1.JPG
















2013年4月22日 東京都
双翅目 ケバエ科 ハグロケバエ 
CANON EOS40D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、
EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


恐るべし!寄生蜂にさらに寄生する蜂 [ハチ・ハエ・アリ]

一昨年の10月、ホウネンタワラバチの繭を見つけて採取しておいた。
それを車の中に放置したまま忘れていたら、翌年ケースの中に繭の主ではなくさらに小さな蜂たちが15頭ほど飛び回っていた。
そういえばこの繭を見つけた時に、繭にとまっている蜂がいた。

ケースをそのままにして気にはなっていたものの、じっくり見る機会を得れずにいた。
かなり日が経って皆死んでしまったが、今日じっくりケース内を観察してみた。
そこにいたのはまさしく繭にとまっていたあの蜂だった。
寄生蜂0212_1.JPG
























寄生蜂0212-1_1.JPG



















タワラバチの繭には寄生蜂が出たであろう、小さな穴が一か所空いていた。
ホウネンタワラバチと言えば蛾の幼虫に寄生するが、その寄生蜂にさらに寄生する蜂がいたとは・・・。
恐るべし自然界、上には上がいるものだ。
ホウネンタワラアメバチ0212_1.JPG



















2013年2月12日 東京都

アリか蜂か? [ハチ・ハエ・アリ]

今日は寒さを予想して厚着をしたのだが、風が強いものの暖かく汗む陽気だった。
陽気に誘われたのだろう、ムラサキシジミが日光浴をしていた。
太陽の方向に翅を傾けるのは、光を最も効率よく受けるためなのだろう。
そんなことを考えているわけでないだろうに、本能でそれを行うところがすごい!ムラサキツバメ0102_1.JPG

















久しぶりに歩いた林縁で、ピンク色のコウヤボウキのぼんぼりを見つけた。
白が多い中、たまにあるこの色はコウヤボウキにとって何か意味があるのだろうか?
コウヤボウキ0102_1.JPG
















コナラの幹で、お腹に艶がありパンパンに膨れた赤いアリを見つけた。
この寒い時期にアリ?
タマバチ0102_1.JPG
















一見アリに見えるが、これはおそらく「タマバチ」の一種だと思われる。
タマバチには多くの種があるようだが、夏と冬に発生し夏にはオスメスが現れ交尾をして産卵するが、冬に発生するものはメスのみで卵を産む単為生殖だそうだ。
タマバチが産卵したところには虫こぶができ、卵からかえった幼虫はこぶの中で育つ。
コナラの芽にできる虫こぶはこのタマバチの仕業の可能性が高い。
タマバチ0102-1_1.JPG

















2013年1月2日 東京都
鱗翅目 シジミチョウ科 ムラサキシジミ
キク目 キク科 コウヤボウキ
膜翅目 タマバチ科 タマバチの一種      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


今一番よく見かける虫 [ハチ・ハエ・アリ]

秋も深まりだんだん虫の姿が少なくなってきた。
少し前までは、歩いていると色々な虫が目に入ったものだが、このところじっくり探さなければなかなか見つからない。
そんな中で、一番よく見る虫は?
my fieldでの答えはハエである。
園路を歩いていると、ブーンと凄い羽音が頭の周りで聞こえては消えるがその姿は見えない。
あたりを探すと、その正体は林縁の葉上にいた。
ハエ1108_1.JPG
















歩くとあちこちから戦闘機のようにこちらめがけてやってくる。
縄張りを主張しているのだろうか?
大きさや色も様々なので異なる種が混在しているようにも思える。
ハエ1108-1_1.JPG
















とにかく数が多いので、うっとうしいことこの上ない。
まさに五月蠅いである。
ハエ1108-2_1.JPG
















コナラでは、名前の通りベッコウ色の「ベッコウバエ」が樹液を舐めていた。
樹液やキノコに集まる。
ベッコウバエは、まだ当分の間は見られるだろう。
ベッコウバエ1108_1.JPG
















2012年11月8日 東京都
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


茶色いヒゲオヤジ [ハチ・ハエ・アリ]

歩いていると耳元で凄い羽音が聞こえてきた。
ハチ?
ちょっとビビりながら周りを見渡すと、葉にとまる影。
ヒゲオヤジことオオイシアブだった。
主に甲虫類を捕食しやわらかい部分に口を挿して体液を吸うハンターだ。
獲物はテントウムシ、カミキリムシ、コメツキムシなど様々。
チャイロオオイシアブ0629_1.JPG
















写真に撮って帰って見ているといつものヒゲオヤジよりも体色が茶色っぽい。
個体差かと調べると、こやつは「チャイロオオイシアブ」という別種のようだ。
別種といっても体全体、特に腹部の毛の色が褐色なだけで他に違いは見られない。
(オオイシアブは腹部4節以降、チャイロは2節以降が褐色なのだそうだ。)
微妙な違いだが大きな違いだった。
チャイロオオイシアブ0629_2.JPG

















2012年6月29日 東京都
双翅目 ムシヒキアブ科 チャイロオオイシアブ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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