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緑が美しい アオサナエ [トンボ]

梅雨入りと同時に朝から雨が降り続き、午後からは凄まじい雨脚だ。
この時間になっても、家にいて凄い音が聞こえてくる。

雨が嫌いなわけではないが、こんなにスゴイ雨の中を歩くのは好きではない。
が歩かなければならない時も多々あるのだ。

そんな時に、お前も大変だからちょっといいものを見せてやろうと神様からの褒美
なのか、ふと見た葉の上に見慣れないトンボがとまっていた。
IMG_1109a_1.JPG


















サナエトンボの仲間だとは思ったが、綺麗な緑がかった複眼や胸は見たことがない。
とにかく雨がひどかったので、さっと撮って戻って調べると「アオサナエ」のメスだった。
個人的には狭山丘陵初見。
まだまだ、見たことのない虫がいるものだ!

暗い場所だったので、手持ちで撮れるSSを稼ぐにはISO6400になった。
多少ノイズは目立つが、まぁ自然に近い色だろう。
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2014年6月6日 東京都
トンボ目サナエトンボ科 アオサナエ


初見 ムカシヤンマ [トンボ]

もう出ているとの情報をいただき、毎年みられる谷戸に「ムカシヤンマ」を見に行った。
曇って少し肌寒かったためか見つけられないでいたのだが、同じ場所を何往復かしていると晴れ間が出てきて、ふと足元を見ると木柵にとまっていた。
意外と近づいても逃げずじっとしていたが、さっと飛んでまた戻ってきた。
何かを捕まえている。
ムカシヤンマ0522_1.JPG


















コメツキムシの仲間、サビキコリだろうか?
飛んでいるところを捕えられたようだ。
鋭い顎でむしゃむしゃと肩口あたりにかぶりついている。
固い体のサビキコリもひとたまりもない。
ムカシヤンマ0522-1_1.JPG


















しかし、少しかじるとおいしくなかったのか獲物を放してしまった。
かなりの痛手を負ったものの体を引きずりながらサビキコリは逃げ出した。
ムカシヤンマ0522-2_1.JPG


















しかしあの傷では、この場から逃れたとしても、生きることは難しいだろう。
なかなか厳しい現実である。
ムカシヤンマ0522-3_1.JPG


















2014年5月22日 東京都
トンボ目ムカシヤンマ科 ムカシヤンマ       CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


コサナエ [トンボ]

丘陵にある湧水が作り出す池。
クロスジギンヤンマが水面をパトロール。
今日のレンズではこれが限界の距離。
クロスジギンヤンマ0507_1.JPG


















岸で見慣れぬ小さなサナエトンボを見つけた。
こんなに小さいのは初めて。
帰って調べてみると、まさしく大きさを反映した命名の「コサナエ」だった。
近年数を減らしている種だそうで、東京都北多摩で絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
コサナエ0507_1.JPG


















飛び立ち、すぐに戻ってきた。
何かを捕えて食べているようだった。
コサナエ0507-1_1.JPG


















すぐ脇のアシ原に「ハラビロトンボ」がいた。
この種も東京都北多摩では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
メスかと思ったが、腹部先端の尾毛の形状から未成熟のオスのようだ。
未成熟の間は、オスもメスも同じ色をしている。
ハラビロトンボが繁殖する場所としては、池は深すぎる気がするので周囲の湿地で繁殖活動を行っているのかもしれない。
ハラビロトンボ0507_1.JPG



























絶滅危惧種に指定されているコサナエやハラビロトンボが生息しているこの環境は大変貴重で、今後も保全していきたい場所である。
そんな池を覗いてみると、岸近くに黒い影。
何と、外来の「オオクチバス」、いわゆるブラックバスだった。
ルアー釣り目的で心無い者が放したに違いない。
口に入るものなら何でも食べる雑食性、希少種のヤゴたちが心配である。
オオクチバス0507_1.JPG


















2014年5月7日 東京都
トンボ目ヤンマ科 クロスジギンヤンマ
トンボ目サナエトンボ科 コサナエ
トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ  
スズキ目サンフィッシュ科 オオクチバス           CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

もう出てた ハラビロトンボ [トンボ]

ここ数日暖かいというより暑い夏日が続いたので、トンボを見に湿地に行ってみた。
足元からアジアイトトンボが、飛び立つ。
以前より間違いなく数が増えている。
湿地中央では、クロスジギンヤンマがパトロール。
近くまで来てくれず、写真は断念!

アジアイトトンボの次に多かったのが、「シオヤトンボ」。
トンボ科の中では、シオカラトンボなどよりいち早く姿を見せる種だ。
シオヤトンボ0504_1.JPG


















オスは成熟してくると青白い粉をまとう。
シオカラトンボと似ているが、シオカラトンボの複眼は緑色で、腹部先端が黒い。
メスは腹部から尾端にかけて黒線があるので見分けられる。
地面の枯草や、コンクリートなどにべたっととまっている。
シオヤトンボ0504-1_1.JPG


















湿地周りをぐるっと回ると、小型の黒っぽいトンボを見つけた。
近寄ると飛んでしまうが、また少しすると戻ってくる。
望遠で覗いてみると、成熟した「ハラビロトンボ」のオスだった。
ハラビロトンボ0504-1_1.JPG


















個人的にはハラビロはもう少し先と思っていたので、ちょっとびっくり。
ただこの一頭だけで他には見当たらなかった。
シオカラトンボやオオシオカラトンボも、間もなく普通に見られるようになるだろう。
トンボ天国、湿地もますます賑やかになってくる!
ハラビロトンボ0504_1.JPG


















2014年5月4日 東京都
トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、ハラビロトンボ

CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM 、CANON EOS50D EF70-200 f2.8 L IS USM/EXTENER EF 1.4×Ⅱ


アジアイトトンボ [トンボ]

春、様々なチョウたちが姿を見せて春を実感する。
次にトンボが見られるといよいよ初夏だなぁと僕は思うのだ。

先日見つけた「アジアイトトンボ」。
未熟なオレンジ色のメスを探しに再び湿地を訪れてみた。
水辺を探すもあまり見つからず、エコトーンつながりの草地に足を踏み入れるとたくさんのイトトンボが飛び立った。

みなアジアイトトンボたち。その中にはお目当てのメスたちもいた。
なぜメスだけ未成熟の間、綺麗なオレンジ色なのだろうか?
身を守るための擬態なのか?
アジアイトトンボ0429-1_1.JPG


















メスが飛ぶとオスが交尾をしようと近寄ってくるが、メスはお尻の先をくるっと上に向ける。
これが交尾拒否の行動なのだろうか?
スジグロシロチョウなどのメスがとる、交尾拒否の行動と似ている。
アジアイトトンボ0429_1_1.JPG


















そんな中、すでに交尾をしているカップルもいくつか見られた。
繋がった形が、綺麗なハートでないのが残念だ。
成熟したメスは、オスと似た淡い水色になる。
これから、この湿地にもたくさんのカップルが誕生するだろう!
アジアイトトンボ0429-2_1.JPG



























2014年4月29日 東京都
トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ
 CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

オオルリボシヤンマの産卵 [トンボ]

八千穂高原を後にして軽井沢まで足を伸ばした。
トンボがいそうな池を見つけてちょっと覗くと、池のほとりに抜け殻が。
抜け殻0828_1.JPG


















ここはいろいろいそうだなと待っていると、エゾトンボの仲間がパトロール。
いい場所でホバリングしてくれず、種は確認できなかった。
草陰に入って産卵しているヤンマがいた。
これまた同定不能!
オオルリボシヤンマ0828_2.JPG


















と思っていたら池に浮いている水草のところに来て産卵を始めた。
腹部の模様から初めて見る「オオルリボシヤンマ」のようだ。
先のエゾトンボの仲間やオオルリボシヤンマ、他にもたくさんの種のトンボが見られた。
なかなか自然度の高い池のようだ。
オオルリボシヤンマ0828_1.JPG


















池の周りで休息しているヤンマがいないか枝を見て回っていたら、5mほどの高さの枝の上に何やら黒い塊が。
よく見ると「ヤマカガシ」の幼蛇だった。
こんな場所まで登って餌があるのか?それとも日向ぼっこ?
少しするとこちらの気配を察知してか、枝をスルスル降りて行ってしまった。
ヤマカガシ0828_1.JPG


















帰りに星野エリアに立ち寄って、少し散策してきた。
星野温泉トンボの湯、外から見ただけで入らず・・・。
軽井沢トンボの湯_1.JPG


















隣のモミの木広場には赤いトンガリが目印の軽井沢マルシェ。。
信州各地の生産者こだわりの夏野菜や味覚を提供するお洒落なスペースだ。
この日も駐車場は満車で少し離れた無料駐車場に車を止めて歩いた。
ここに接する街道は、若い頃からバイクや車で幾度となく走っていたのだが、このあたりはいつも渋滞で足を止めて立ち寄ったのは今回が初めて。
昔も今も多くの人を引き付ける魅力作りは素晴らしい!
軽井沢マルシェ_1.JPG


















2013年8月28日 長野県
蜻蛉目 ヤンマ科 オオルリボシヤンマ
有鱗目 ナミヘビ科 ヤマカガシ
            CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


アオイトトンボの潜水産卵 [トンボ]

ムツアカネのいた湿地では、たくさんの「アオイトトンボ」も見られた。
狭山丘陵でも見られるが、2000mを超える場所にも分布しているのはちょっとオドロキ。

交尾しているものの中で、水から出ている植物に摑まり、連結したままメスが水に潜っていた。
アオイトトンボ0827-1_1.JPG


















見ているとどんどん潜って、ついにはオスも水中に沈んでしまった。
水辺の植物への産卵はよく見かけるが、潜水産卵を見るのは初めて。
メスも大変だが、主導権を握られ水中へ引っ張られていくオスもまた大変だ。
アオイトトンボ0827_1.JPG


















別の場所では、お尻をあげて下げて体操をしているような行動をする個体がいた。
まずは静止。
アオイトトンボ0828_1.JPG


















はい、下げて。
アオイトトンボ0828-0_1.JPG


















次ぎ上げて。
間をおいて繰り返すさまを見ていると、こちらの背筋もピーンとなった。
これは翅と腹をすり合わせて汚れを落とすクリーニング行動だそうだ。
何とも面白い!
アオイトトンボ0828-1_1.JPG


















2013年8月27日 長野県
蜻蛉目 アオイトトンボ科 アオイトトンボ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


今年もムツアカネ [トンボ]

涼と「ムツアカネ」を求めて高層湿原へ向かった。
途中、休憩のために車を止めた街道沿いの小さな水たまりで連結産卵するムツアカネを見つけた。
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雨でできたと思われる浅い水たまりは、少しすれば干上がってしまいそうだ。
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数十分産卵した後、近くの石の上で小休止。
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8月に訪れたのは初めてだったが、今までで最もたくさんのムツアカネを見ることができた。
時期が良かったのか、今年は個体数が多いのか。
ただオスばかりでメスをあまり見付けられなかったのは例年通りだった。
ムツアカネ0827_1.JPG


















北海道と本州の山岳地帯に生息するムツアカネだが、図鑑「日本のトンボ」には名前の由来となった青森県では現在確実な産地が知られていないとあった。
寂しい話でどこかで人知れず生き延びていてほしいと願う。
ムツアカネ0827_5_1.JPG


















2013年8月27日 長野県
蜻蛉目 トンボ科 ムツアカネ
 
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM 、CANON EOS40D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT-24EX


ハラビロトンボ [トンボ]

小川や湿地周りを歩いていると、トンボの姿が目に付くようになった。
お目当ての中に、通っている丘陵の中でも数か所でしか姿を見ることができないものもいくつかいる。
その一種が「ハラビロトンボ」だ。
シオカラトンボより一回り小さく、名前の通り腹が幅広い。
オスは成熟すると青白い粉を吹いて色変わりする。
平地から丘陵地のヨシやガマなどの抽水植物の茂った浅い池や湿地で見られる。
ここはまさしくそのような環境でオス4頭が縄張り競いをしていた。
ハラビロトンボオス0617_1_1.JPG


















いつもお腹ばっかり見ていたのだが、今回顔をようく見ると金属光沢のブルーがとても美しい!
ハラビロトンボオス0617-1_1.JPG
















別の湿地では、水場から離れた場所で若いメスがいた。
濃い黄色に黒の模様がくっきり。

ハラビロトンボメス0617_1.JPG





















こちらはだいぶ
成熟したメスで黄色が色あせているように見える
ここの湿地は、夏に日照りが続くとすぐに干上てしまうため先々が心配だ。
ハラビロトンボメス0617-1_1.JPG



















2013年6月17日 東京都
蜻蛉目 トンボ科 ハラビロトンボ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


なわばりを張るサラサヤンマ [トンボ]

谷戸の小川の上を小型のヤンマが行き来し、時折飛んでいる蚊のような虫を追いかけとらえていた。
腹部上部に三角の斑が特徴的な「サラサヤンマ」のオスだった。
この模様を更紗に見立てて名付けられた。
サラサヤンマ0527-2_1_1.JPG


















この小川では毎年、サラサヤンマのヤゴの抜け殻が多く見つかる。
幼虫は、1~3年で成虫になるようだ。
5月7日に小川沿いの木柵で抜け殻を見つけていた。
サラサヤンマ抜け殻0507_1.JPG


















時折ホバリングするためその時を狙ってシャッターを切ったが、シャッタースピード1/1250でも翅が止まらない。
サラサヤンマ0527-3_1.JPG


















さらにあげて1/1600でようやく止まった。
タイミングが合えば、もっと低いシャッタースピードでも静止できるのかもしれないがなかなか難しい。
サラサヤンマ0527_1.JPG


















2013年5月7日、27日 東京都
蜻蛉目 ヤンマ科 サラサヤンマ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


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