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ヒョウモンチョウが元気! [チョウ・ガ]

暑い夏が過ぎ、夏眠していたヒョウモンチョウたちが多く見られるようになってきた。

歩いていると足元から「ミドリヒョウモン」のメスが飛び立った。
全く気付かなかったが、どうやら産卵していたようだ。
ミドリヒョウモンの幼虫の食草はスミレの仲間だが、木や木柵など食草とは異なる場所に卵を産んでいるのをよく見かける。
孵化した幼虫は、自ら食草を探してそこにたどり着くのだろう、なぜそんなところに産むのだろうか?
ミドリヒョウモン0918.JPG


















草はらでは、ツマグロヒョウモンのメスが産卵すべくスミレの仲間の植物を探して飛び回っていた。
ツマグロヒョウモン0918-1.JPG


















翅がぼろぼろで飛べない「メスグロヒョウモン」のオスを見つけた。
近づくと、飛び上がることもできず這うように飛ぶ。
メスグロヒョウモン0918-1.JPG


















どうしてここまで翅が傷んでしまったのだろう?
鳥にやられたのか?
こうなっては致命的、花にも飛んでいけず蜜も吸えない。
厳しいが、そう長くは生きられないだろう。
メスグロヒョウモン0918.JPG


















2014年9月18日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン
EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM


葉っぱの宇宙船 [チョウ・ガ]

スミナガシを見たことで、ほかのアワブキも見回ってみた。
残念ながらスミナガシを見つけることはできなかったが、葉っぱで作った宇宙船を見つけた。アオバセセリ0903-1.JPG



















窓が片側に5つ、両側で10個。
近くにいくつかあったがどれも10個ある。
アオバセセリ0903-2.JPG


















いったいどんな宇宙人が乗っているのか?
覗いてみたら、びっくり!
頭が黄色く黒い目がたくさんあった。
宇宙人は「アオバセセリ」というチョウの幼虫だった。
宇宙船は巣で葉っぱの両側をくっつけていた。
普段はこの巣の中に隠れていて、食事の時に巣を出て葉っぱを食べるようだ。
アオバセセリ0903-3.JPG


















巣を開いてしまって申し訳ない。
この間に鳥にでも食べられたらと思い、巣の修復を見届けることにした。
少しすると歩きだし、両側の葉っぱを糸で繋げた。
アオバセセリ0903-4.JPG



























何回か同じ動作を繰り返し。
アオバセセリ0903-5.JPG



























糸の真ん中あたりで何かしてる。
どうやら長さを縮めているようだ。
なるほどこうして葉と葉の間隔を縮めてくっ付けるようだ。
これをもう一か所、上のほうで行って終了。
アオバセセリ0903-6.JPG



























この間、およそ18分。
少し隙間が見られるが、無事元通り。
外敵にも襲われず、良かった良かった!
これを見届けてこの場を後にした。
アオバセセリ0903-7.JPG


















2014年9月3日 東京都
チョウ目セセリチョウ科 アオバセセリ幼虫 CANON EOS70D MACRO100mm IS USM/MT-24X


ジョーカー発見! スミナガシ幼虫 [チョウ・ガ]

丘陵のmy fieldに数本しかないアワブキ。
昨日、チョウについて色々教えていただいているU氏にご存じないという木を案内した。
アワブキはスミナガシやアオバセセリの食草。
今まで葉にスミナガシの食痕があるものの、幼虫を見つけられないでいた。

この日、U氏が葉を食べる若齢幼虫を見つけてくれた。
何だ、いるじゃん!
U氏ありがとうございます。

スミナガシ0902.JPG



























さらにステージの異なる幼虫がいることも。
脱皮したばかりの体が褐色の5令幼虫だそうだ。
頭の角は立派である。
スミナガシ0903.JPG


















さらに一回り大きい緑色の幼虫も別の枝にいた。
息を吹きかけると、首を振って威嚇する。
この角のようなものは、敵を威嚇するためのものなのだろうか?
まさにトランプのジョーカー顔である!

この夏、成虫には一度出逢ったきり。
しかしこの幼虫たちが無事育ってくれれば、来夏も美しいスミナガシの翅表を見ることができるのだ!
がんばれ!みんな。
スミナガシ0903-1.JPG


















2014年9月3日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 スミナガシ幼虫   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X 


魅力的なコノハチョウ [チョウ・ガ]

先日、伊丹市にある伊丹昆虫館に行ってきた。
カブクワコレクションという企画展示が行われ、世界のカブクワが生態展示されていてたくさんの子供たちが訪れていた。
私が通っていた高校はこの近くだったのだが、こんな施設があるのを知らなかった。
ただ、知っていても当時は虫から離れていたので行かなかっただろうなぁと思ったが、開設が平成2年なので当時はなかったようだ。

伊丹市昆虫館0827.jpg















ここには、チョウ温室があり南方系のチョウたちが見られる。
関東では多摩動物公園にあるが、長らくご無沙汰である。
入るとたくさんのチョウたちが乱舞していた。
日本最大級の大きさの「オオゴマダラ」。
オオゴマダラ0827.JPG


















輝く紫が美しい「ツマムラサキマダラ」。
幼虫の食草にベンジャミンとある。
昔、観葉植物として部屋に置いていたのを思い出した。
ツマムラサキマダラ0827.JPG


















こちらも翅のオレンジが目を引く「ツマベニチョウ」。
この花にのみ集まっていた。
白とオレンジが目を引くがこの翅には毒があるそうだ。
ツマベニチョウ0827.JPG



























アサギマダラは狭山丘陵でも初夏と秋に見られるが、「リュウキュウアサギマダラ」は奄美大島以南が分布域。
仲良く蔓にとまっていた。
リュウキュウアサギマダラ0827.JPG



























これらのチョウたちもとても美しく関東では見られない種だが、最も見たかったのが「コノハチョウ」だ。
翅の裏は名前の通りまるで木の葉のよう。
体や翅の色や質感は、こちらで見られるクロコノマチョウにとても似ているとこの日初めて思った。
クロコノマチョウも木の葉に紛れると、見つけるのが難しい。
コノハチョウ0827-4.JPG


















高いところにとまって縄張りを監視しているようだ。
翅裏は地味だが、透過光で翅表のオレンジ色が透けていた。
コノハチョウ0827-1.JPG


















翅を開くと、鮮やかなオレンジとコバルトブルーが現れる。
翅裏の地味さからは想像できない鮮やかさ、このアンバランスさも惹かれる理由だ。
いつかこれらの美しいチョウたちを生息地で観察したい。
コノハチョウ0827-3.jpg




















2014年8月27日 兵庫県伊丹市
チョウ目タテハチョウ科 オオゴマダラ、ツマムラサキマダラ、リュウキュウアサギマダラ、コノハチョウ
      シロチョウ科 ツマベニチョウ

CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X 
RICOH WG-4


南阿蘇の野草とクロセセリ [チョウ・ガ]

九州へ行くと立ち寄るのが阿蘇だ。
緑の草原が続き牛たちが草を食む、見ていると心が落ち着くところ。
阿蘇山0825.JPG


















今回は情報収集のために、南阿蘇にある南阿蘇ビジターセンターを訪ねてみた。
近年改装されたのだろうか、とてもきれいな展示が目を引いた。
許可をいただき撮影させていただいた。
阿蘇山のことや、そこに住む生き物たちの紹介が手作りの解説も踏まえて展示されていた。
スタッフの方も、質問に気さくに答えていただきとても気持ちがよい!
南阿蘇ビジターセンター0825.JPG


















センターの隣に阿蘇野草園が併設されていたので行ってみた。
遠路を歩くと「ナツアカネ」があちこちで見られた。
ナツアカネ0825.JPG


















私の地元で見られない野草がいくつも咲いていた。
園芸種かと思うような鮮やかなオレンジ色の花は「フシグロセンノウ」。
薄暗い林縁に華やかさを与えていた。
フシグロセンノウ0825.JPG



























すくっと立ち上がった薄紫は、「ツクシトラノオ」だそうだ。
トラノオの仲間は狭山丘陵でも見られるが、これは熊本県の指定希少野生動植物に指定されているそうだ。
この花には、幸せの青いハチ、ルリモンハナバチが数日前にもやってきていたらしいが残念ながらこの時は見ることができなかった。
ツクシトラノオ0825.JPG



























小さなキキョウのような花が集まって咲いているのは、「ヤツシロソウ」。
八代市で見つかったからその名がついたようだ。
この種も熊本県の指定希少野生動植物。
「アシグロツユムシ」の幼虫が花に来ていた。
ヤツシロソウとアシグロツユムシ0825.JPG


















おぉ、ツリフネソウ!と思ったが、これは「ハガクレツリフネソウ」というらしい。
花の上を葉が覆っている。
確かにいつも見ているツリフネソウとは様子が少し違うような。
ハガクレツリフネソウ0825.JPG


















こんな花たちを見ていると、目の前に見慣れない翅に白い斑のあるセセリチョウがとまっていた。
調べると「クロセセリ」。
クロセセリ0825-0.JPG


















元来九州以南に分布していたが、温暖化の影響か今では本州、島根県、広島県や四国にまで生息域を拡大している。
京都府でも見られるようだが放蝶ともいわれている。
クロセセリ0825-1.JPG


















こちらで見られるオオチャバネセセリより一回りは大きい印象だ。
茶色の地味な地色に白い斑が美しいチョウだ。
幼虫はミョウガ科の植物を食べるのも面白い!
この個体、撮ってくれと言わんばかりに場所を変えながらもじっと動かないでいてくれた。
最後にハガクレツリフネソウの前で撮らせてくれると、セセリチョウらしく弾丸の如く消えていった。
クロセセリ0825.JPG



























2014年8月25日 熊本県阿蘇郡高森町
トンボ目トンボ科 ナツアカネ
ナデシコ目ナデシコ科 フシグロセンノウ
ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科 ツクシトラノオ
キキョウ目キキョウ科 ヤツシロソウ
バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ
チョウ目セセリチョウ科 クロセセリ

CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM

人懐っこいルリタテハ [チョウ・ガ]

湿地の木道を歩くとどこからともなく「ルリタテハ」が舞い降りた。
少し擦れてはいるが、きれいな翅だ!
まるで撮ってというように翅を広げてくれた。
ルリタテハ0815-1.JPG


















「おぉっ!撮ってほしいのか」と思わず声をかけ数枚撮影。
ルリタテハ0815.JPG


















すると、ふいに飛び立ちこちらの体を回って違う角度に降り立った。
「今度はここから撮って欲しいんだな」
また一声かけて数枚。
時折、こんなチョウに出くわす。
いいモデルさんだ。
ルリタテハ0815-2.JPG


















少し歩くと「ダイミョウセセリ」が、これまたいいポーズをとってくれた。
こんな時は楽しいものだ!
ダイミョウセセリ0815.JPG


















2014年8月13日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ
     セセリチョウ科 ダイミョウセセリ  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X

ラブアタック! [チョウ・ガ]

草陰で「ヤマトシジミ」が飛んでいた。
行く先を見るとその先には「ベニシジミ」のメスがいた。
その前にとまるや否や翅を広げて、猛烈なアピール!
戸惑うベニシジミ。
ヤマト0803_1.JPG


















しかし残念ながらこの熱い想いは伝わらず、ベニシジミはプイッと横を向いてそのまま飛んで行ってしまった。
ラブアタックならず。
種が異なるので仕方がないが、ヤマトにしたらこのベニシジミのメスが素晴らしく魅力的だったに違いない!

こんなことを書いていると、昔TVで見ていた「ラブアタック!」という番組を思い出した。
上岡龍太郎と横山ノックが司会を務め、関西の大学生がかぐや姫を射止めるために争い、勝ち上がった男をかぐや姫が気に入らなければ奈落の底へ落されるという人気番組だった。
ゴールデンハーフのエバや和田アキ子も出ていたのが懐かしい。

このヤマトシジミのオスは、番組になぞれば奈落の底に落ちたという事か!
ヤマト0803-1_1.JPG


















2014年8月3日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、ベニシジミ   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM

ウラギンシジミ [チョウ・ガ]

葉の上に白いものが降り立った。
おっ、ウラギンシジミとそこに近寄ると、思った通りだったがオスのその翅はひどく傷んでいた。ウラギンシジミ0803_1.JPG



















今の時期、まさか越冬個体がと思いつつもやはり今年の新成虫だろう。
輝くオレンジ色は健在だが、どうしてこんなに。
ウラギンシジミ0803-2_1.JPG


















敏捷なウラギンシジミでさえも、生き抜くのは厳しい世界なのだ。
ウラギンシジミ0803-1_1.JPG


















2014年8月3日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ       CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM


小さな踊り子 マドガ [チョウ・ガ]

葉の上に小さな黒いものを見つけた。
ゴミかと思って通り過ぎたのだが、気になって戻ってみた。
レンズを通してみると、そこにはシックな柄のスカートを広げてお辞儀をするような姿に見える「マドガ」がいた。
昔テレビか映画でそんなシーンを見たのだろう。
そう見えるのは私だけかもしれないが・・・。
マドガ0721_1.JPG



























翅を広げた大きさは約15mmほどで、私の裸眼では何が何だかわからない。
気になったらじっくり見るのは必要だ。
その後、向こうを向いたままなかなかこっちを向いてくれない。
こっちを向いて ハニー!
マドガ0721-1_1.JPG


















ようやく振り返れば、ちょっとイヌ顔。
可愛いではないか!
やはりマドガ いいなぁ。
マドガ0721-2_1.JPG


















2014年7月21日 東京都
チョウ目マドガ科 マドガ   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


夏には暑苦しいモモブトスカシバの脚2 [チョウ・ガ]

目の前を脚を垂らして飛ぶものがいた。
とまった葉を見ると「モモブトスカシバ」だった。
とまっている姿は、見るからにけったいなスタイル。
白い線香花火のような毛の付いた毛むくじゃらなものは、翅ではなく後脚である。
この脚はいったいどういったメリットがあるのだろうか?
とここまで書いたところで、確か前にも記事にしたなぁと思って確認したら、何とも貧困なボキャブラリー、全く同じタイトルだったので2にした。
そこに、メリットについて書いていたのでここでは割愛。
前回、とまった姿を是非見たいとも書いている。
2010年7月以来これまでに何回か見ているのだが、撮影の機会を逃していたのだ。
4年ぶりに望みが叶ったという事になる。
幼虫の食草はアマチャヅルで茎の根元の方に虫こぶを作る。そういえばこの付近に生えていたなぁ。
モモブトスカシバ0708_1.JPG


















2014年7月8日 東京都
チョウ目スカシバ科 モモブトスカシバ    CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ


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