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南阿蘇の野草とクロセセリ [チョウ・ガ]

九州へ行くと立ち寄るのが阿蘇だ。
緑の草原が続き牛たちが草を食む、見ていると心が落ち着くところ。
阿蘇山0825.JPG


















今回は情報収集のために、南阿蘇にある南阿蘇ビジターセンターを訪ねてみた。
近年改装されたのだろうか、とてもきれいな展示が目を引いた。
許可をいただき撮影させていただいた。
阿蘇山のことや、そこに住む生き物たちの紹介が手作りの解説も踏まえて展示されていた。
スタッフの方も、質問に気さくに答えていただきとても気持ちがよい!
南阿蘇ビジターセンター0825.JPG


















センターの隣に阿蘇野草園が併設されていたので行ってみた。
遠路を歩くと「ナツアカネ」があちこちで見られた。
ナツアカネ0825.JPG


















私の地元で見られない野草がいくつも咲いていた。
園芸種かと思うような鮮やかなオレンジ色の花は「フシグロセンノウ」。
薄暗い林縁に華やかさを与えていた。
フシグロセンノウ0825.JPG



























すくっと立ち上がった薄紫は、「ツクシトラノオ」だそうだ。
トラノオの仲間は狭山丘陵でも見られるが、これは熊本県の指定希少野生動植物に指定されているそうだ。
この花には、幸せの青いハチ、ルリモンハナバチが数日前にもやってきていたらしいが残念ながらこの時は見ることができなかった。
ツクシトラノオ0825.JPG



























小さなキキョウのような花が集まって咲いているのは、「ヤツシロソウ」。
八代市で見つかったからその名がついたようだ。
この種も熊本県の指定希少野生動植物。
「アシグロツユムシ」の幼虫が花に来ていた。
ヤツシロソウとアシグロツユムシ0825.JPG


















おぉ、ツリフネソウ!と思ったが、これは「ハガクレツリフネソウ」というらしい。
花の上を葉が覆っている。
確かにいつも見ているツリフネソウとは様子が少し違うような。
ハガクレツリフネソウ0825.JPG


















こんな花たちを見ていると、目の前に見慣れない翅に白い斑のあるセセリチョウがとまっていた。
調べると「クロセセリ」。
クロセセリ0825-0.JPG


















元来九州以南に分布していたが、温暖化の影響か今では本州、島根県、広島県や四国にまで生息域を拡大している。
京都府でも見られるようだが放蝶ともいわれている。
クロセセリ0825-1.JPG


















こちらで見られるオオチャバネセセリより一回りは大きい印象だ。
茶色の地味な地色に白い斑が美しいチョウだ。
幼虫はミョウガ科の植物を食べるのも面白い!
この個体、撮ってくれと言わんばかりに場所を変えながらもじっと動かないでいてくれた。
最後にハガクレツリフネソウの前で撮らせてくれると、セセリチョウらしく弾丸の如く消えていった。
クロセセリ0825.JPG



























2014年8月25日 熊本県阿蘇郡高森町
トンボ目トンボ科 ナツアカネ
ナデシコ目ナデシコ科 フシグロセンノウ
ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科 ツクシトラノオ
キキョウ目キキョウ科 ヤツシロソウ
バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ
チョウ目セセリチョウ科 クロセセリ

CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM

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