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妖艶な紫の輝き シロシタホタルガ [チョウ・ガ]

谷戸の入り口の林縁を歩くと、低木から数頭のホタルガが飛び立った。
先週、新宿の大きな交差点でホタルガが飛ぶのを見かけ、こんな都会の真ん中にもいるのだなぁと感心していたところである。
とまったところを見ると、ホタルガではなく同じ仲間の「シロシタホタルガ」だった。
シロシタホタルガ0619_1.JPG


















どちらもマダラガ科に属しとてもよく似ているが、シロシタホタルガは幼虫の食樹はサワフタギで、前翅の白線が内縁の中央より少し下で交差する。またシロシタという名前の通り、後翅に白斑があり飛ぶとよく目立つ
一方ホタルガはヒサカキを食樹とし、前翅の白線は内縁の先端近くで交差するので識別が可能だ。

さらにシロシタホタルガは、前胸背や前翅に紫色、ブラックライトを当てた時のような輝きがある。
これがとても美しく、この点で個人的にはシロシタの方が興味深い。
ただ狭山丘陵はヒサカキが多いため圧倒的にホタルガの方が良く見られ、シロシタは少数派である。
シロシタホタルガ0619-2_1.JPG


















今回腹側も見ることが出来たが、腹も白かった。
以前に見たホタルガの腹は黒かったので、ここでも見分けがつきそうだ。
ホタルガは腹黒なのだ!
シロシタホタルガ0619-1_1.JPG


















2014年6月19日 東京都
チョウ目マダラガ科 シロシタホタルガ 
CANON EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM 、CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X

二人がいいね! [チョウ・ガ]

葉裏で 「カノコガ」
カノコガ0616_1.JPG


















昆虫酒場で 「ヒカゲチョウ」
ヒカゲチョウ0616_1.JPG


















オギの葉で 「ヒオドシチョウ」の抜け殻
ヒオドシチョウ抜け殻0616_1.JPG



























2014年6月16日 東京都
チョウ目ヒトリガ科 カノコガ
チョウ目タテハチョウ科 ヒカゲチョウ、ヒオドシチョウ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


とてもきれいなコマルハナバチのオス! [ハチ・ハエ・アリ]

花から花へ蜂たちが忙しく蜜を求めて飛び交っている。
そんな中で、淡い黄色のまん丸いハチが目に付く。
「コマルハナバチ」のオスだ。
体中淡い黄色のふさふさした毛に覆われ、お尻の先はこれまたきれいなオレンジ色。
まるでぬいぐるみのようでとてもかわいい!!
こんなかわいいハチをぜひきれいに撮りたいと思うのだが、仕事熱心でとにかく動き回ってなかなか撮らせてくれない。

このところ足元のオオヒラタシデムシが気になって、踏まないように下を歩くことが多くなったのだが、そんな園路に黄色い塊が落ちていた。リンゴドクガ幼虫の抜け殻かと思ったら、何とコマルハナバチのオスの死骸。
まだ翅に痛みもなく、どうして死んだのだろうか?

こんなチャンスはなかなかないと、園路際の木柵に乗せて撮影。
コマルハナバチ0616-2_1.JPG


















メスは真っ黒でお尻がオレンジ色の地味な体色。
オスの方が愛らしいと僕は思うのだが・・・・。
コマルハナバチ0616_1.JPG


















これは亡骸だが、こうして写真をblogに乗せることで見ていただいた方がコマルハナバチを知り、この愛らしさを実感いただけるに違いない。
花たちにとっても、花粉を媒介してくれるありがたい存在である。
とはいっても、やはり花から花へ飛び交う躍動的な姿を楽しんでいただきたい種である!
コマルハナバチ0616-1_1.JPG


















2014年6月16日 東京都
ハチ目ミツバチ科 コマルハナバチ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX





大きな毛虫 2種のマイマイ [チョウ・ガ]

このところ林縁でよく見かける大きな毛虫。
最も多いのが背中に青と赤の丸い模様が並んでいる「マイマイガ」の幼虫だ。
見るからに毒々しくドクガ科に属するが、手持ちの図鑑にはこの幼虫や成虫に毒があるとは書かれていない。
ただ1令幼虫には毒針毛があると書かれている図鑑もある。マイマイガ0616_1.JPG



















成虫のオスは昼行性で、昼間からメスを求めて飛びまわる。
一昨年全国的に大発生をしたが、今年はあの時ほどではなさそうである。
マイマイガ_1.JPG


















オスは褐色だが、メスは白っぽい。
実際に幼虫と成虫に触れたが、私は特に問題はなかった。
マイマイガメス_1.JPG


















もう1種は同じドクガ科の「カシワマイマイ」。
幼虫はいかにもドクガの仲間を彷彿させる長い毛の束があるが、これも手持ちの図鑑数冊を見ても成虫も幼虫も毒があるとは書かれていない。
ただマイマイガもカシワマイマイも皮膚が弱い方などはかぶれないとも限らないので、さわらぬ神にたたりなしだ。
カシワマイマイ0617_1.JPG


















成虫のメスはマイマイガに似るが翅に褐色の模様が多く、脚や翅にピンク色が混じる。
カシワマイマイ_1.JPG




















2014年6月 東京都、埼玉県
チョウ目ドクガ科 マイマイガ、カシワマイマイ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


アリを主食とするクモ アオオビハエトリ [その他]

葉上で何かが動いていたのだが、相変わらず老眼で見えない。
マクロレンズを通してみると、クモのアオオビハエトリのメスがアリを捕えていたのだった。

アオオビハトリ0616_1.JPG


















ちょっとの間見ていたのだが、アオオビハエトリの動きが面白い。
獲物を咥えたまま、前脚を上げたり下げたりくるくる回って何の儀式かと思うほど。
アオオビハトリ0616-1_1.JPG


















捕えたアリの大きさはなかなかのもので、お尻の大きさはかなり違うが体長はさほど変わりはない。
持ち上げたり降ろしたり。
アオオビハトリ0616-2_1.JPG


















このアリを捕えるまでには、かなり長い時間が費やされたことが推測される。
アリに少しづつ攻撃を加え、弱らせてから食らいつくようだ。
今日はたまたま捕えた後を見つけたので、ラッキーだった。
知り合いのMMさんは、捕える前から見ていたのでかなりの時間を費やしたようで、げんなりしていた。
ハエトリグモの仲間では名の通り青い帯が美しい僕の好きな種ではあるが、この行動をすべて見届けるのは勘弁といったところか!
アオオビハトリ0616-4_1.JPG


















2014年6月16日 東京都
真正クモ目 ハエトリグモ科 アオオビハエトリ  
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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