キボシカミキリのクリスマスオーナメント [甲虫]
昨日は、暦の上では冬至。
一年で最も昼間が短い日だ。
これからだんだん昼間が長くなってくるのは嬉しい!
そして今日はX'masイブ、と言っても何の予定もないのは例年のこと。
街はさぞかし賑わっているのだろうが、その喧騒があまり得意ではない。
時間を見つけて谷戸を歩いてみた。
近くでカッ、カッ♪という声が聞こえたので、カッカッと返してみた。
するとその声がだんだん近づいてきて、目の前の枝に小鳥が飛び出した。
声の主は、ルリビタキ。
メスかオスの若かは定かではないが、今年初めて見るその可愛さに感激!
好奇心旺盛なところからまだ若い個体なのだろうか?
この時期、見られる虫は限られる。
ひょっとしてと、園路沿いのクワの木を探して見るとお目当てが見つかったもののちょっと様子が。
まるで雪をかぶったような・・・。
キボシカミキリ。
寒さに強く12月、たまに年を越しても見られることから、探して見たが何と体中が菌に覆われていた。
恐らく昆虫病原性糸状菌、ボーベリア菌に冒され枝にしがみついたまま命を絶ったのだろう。
この菌に感染すると体中の水分がなくなり乾燥してしまう。
関節から体外へ白い分生子が見られることから白きょう病といわれるボーベリア菌と思われる。
生きていなかったのがとても残念だ。
今日はイブ、まるで白い綿をかぶったクワの木ツリーのオーナメントのようだった。
2013年12月24日 東京都
スズメ目 ツグミ科 ルリビタキ
鞘羽目 カミキリムシ科 キボシカミキリ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX