第34回日本自然科学写真協会「SSP展」のお知らせ [カメラ]
様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真を展示します。
私も3点応募したうちの1点を選考いただき、今年も何とか作品を出展することができました。
過去にblogで紹介した昆虫ですが、今回blogとは別カットの写真です。
基本東京と大阪は全写真を展示、それ以外の各地は展示スペースの関係で各出展者で選別するので私の写真が必ず展示されるとは限りませんが、見ごたえのある作品ばかりです。
東京を皮切りに下記の日程で全国の会場で開催されますので、是非足を運んでいただければと思います。
東京 富士フィルムフォトサロン 2013年5月17日(金)~5月23日(木)
大阪 富士フィルムフォトサロン 2013年6月21日(金)~6月27日(木)
京都 A’BOXギャラリー 2013年7月5日(金)~7月17日(水)
安曇野市豊科交流学習センター「きぼう」 2013年8月7日(水)~9月8日(日)
富山市科学博物館 2013年9月14日(土)~10月13日(日)
新潟 水の駅ビュー福島潟 2013年10月19日(土)~11月24日(日)
島根県立三瓶自然館サヒメル 2013年12月7日(土)~2014年2月2日(日)
岡山シティミュージアム 2014年2月8日(土)~3月9日(日)
広島市こども文化科学館 2014年3月21日(金)~4月6日(日)
宮崎県総合博物館 2014年4月26日(土)~6月8日(日)
2013年4月26日
役に立っているだろうに不快と言われるハグロケバエ [ハチ・ハエ・アリ]
明日から巷では大型連休だそうな。
そういえばまもなくこどもの日だなぁと泳いでいるこいのぼりを見て気付いた。
日本古来の季節感、大事にしたいものだ。
このところ草はらで、後ろ足をだらっと垂らして飛ぶ黒い虫が異常発生していた。
凄い数の虫が飛び交い、虫嫌いの人はとても不快で草はらに近寄れない感じ。
虫の正体は、ハエの仲間の「ハグロケバエ」だった。
今の時期、草はらや林縁の下草でしばしば大量発生し嫌がられる虫だ。
先日、この虫を紹介したら何を食べているの?って聞かれた。
ん~、何を食べているんだろう?
調べたら水や花蜜とあったが、蜜に来ているのを見ていないので何とも言えない。
ハエの仲間なので、オスの複眼は大きくくっついている。
一方、メスは小さい頭に離れた小さな複眼が特徴で、オスメスの見分けは一目瞭然。
この日見たオスメス共に体や翅に土を付けているので、土の中で羽化して出てきたものと思われた。
草はらの中をじっくり見て回ると、あちこちでクモに捕食されたケバエたちが見つかった。
これだけの数がいれば、たくさんの生きものたちの糧となるだろう。
成虫が嫌われものなら、幼虫もまた不快と言われる代表種。
秋、丘陵の園路上に毛虫のような虫が群れで突然現れ驚かされる。
知らずに歩いていると、むにゅっとした感覚に足元を見ると茶色い毛虫の群れを踏んでいるなんて事になる。
こんな嫌がられる虫だが、この幼虫たちの食べ物は落ち葉や獣糞などで森や林の有機物を分解して土に戻してくれるという重要な役割を果たしている(写真の幼虫は、種の同定ができていません)。
成虫、幼虫共に自然生態系を支えているのだが、人から見ると不快に思われるのは残念で可哀そうな存在である。
2013年4月22日 東京都
双翅目 ケバエ科 ハグロケバエ
CANON EOS40D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
見た目が繊細なウスイロクビボソジョウカイ [甲虫]
全体が薄い茶色で、前胸背に2本の黒い筋が特徴の「ウスイロクビボソジョウカイ」。
下翅が透けるほど薄く柔らかい前翅で華奢に見える甲虫だが、これでも小さな昆虫などを食べる肉食性だ。
近年、ジョウカイボン科は新種の発見や種・亜種の整理が進み、今坂・高橋氏の日本産ジョウカイボン科リストでは種・亜種合わせて371種、近いうちに400種を超えるとされている。
従って、従来の図鑑での同定が難しい状況だ。
ウスイロクビボソジョウカイは、リストにその名の記載があるため写真のものでよいかと思うが絵合わせは出来ていない。
ジョウカイボンの仲間は比較的身近に見られるため、ジョウカイボン図鑑の出版を早々に期待しているのだが・・・・。
2013年4月22日 東京都
鞘羽目 ジョウカイボン科 ウスイロクビボソジョウカイ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX