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今年は多い?ウスタビガ [チョウ・ガ]

今年はあちこちで「ウスタビガ」が例年に比べて多いとの声が聞かれる。
そこで空繭がどれくらいあるか木々を眺めながら歩いてみた。
幼虫の食樹は、クヌギ、コナラ、ケヤキ、サクラ、カエデなど意外と広い。
早速イロハモミジのてっぺんに一つ見つけた。
ウスタビガ繭1227-2_1.JPG
















葉が落ちた木に、きれいな黄緑色のオーナメントのようにぶら下がっているのを見つけた時には宝物を探し当てたみたいにちょっとうれしくなる。
モミジの斜め向かいにあるイヌシデのてっぺんにも1つ見つけたが、こちらの方がさらに高い場所にあり葉のある時期にはまず見つけることは出来なかっただろう。
よく見ると繭の下の方に黒い粒々が見える。
羽化したメスが、繭に産卵したのだろう。
ウスタビガ繭1227_1.JPG
















別の谷戸で、コナラの手が届きそうな低い枝にもついていた。
この繭にも黒い粒々が見られた。
ウスタビガ繭1227-1_1.JPG
















枝を手繰り寄せて手元で見てみると、黒い卵が積み重なってついていた。
メスは羽化するとやってきたオスと交尾をして、この繭に産卵したのだろう。
卵は繭の下方についているのがほとんどのようだ。
ウスタビガ卵1227-1_1.JPG
















卵を少しアップで撮ってみた。
卵の右上にある穴は、水抜きの穴らしい。
羽化の時は、上部の平らな部分を中から押し開いて出てくるが、ここは最初からくっついてはいないようなのでここから入った水を抜くためと思われるが、そこまで考えて作っているのは大したものだと感心してしまう。
ウスタビガ卵1227_1.JPG
















この日は全部で4つ見つかった。
今までウスタビガの繭を確認した個数を書き留めていなかったので、数値的には言えないがふらっとまわってこれだけ見つけられたのはやはり今年は個体数が多いように思う。
途中ウメの枝にヤママユガの空繭も見つかった。食樹は、クヌギ、コナラ、サクラなど。
ヤママユはこれ一つのみだった。
ヤママユ1227_1.JPG
















2012年12月27日 東京都 
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ
鱗翅目 ヤママユガ科 ヤママユガ  
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX、
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


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