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それぞれの冬 [季節]

園路沿いの実生のエノキの葉に食痕を見つけ探してみると、葉の上に「アカボシゴマダラ」の幼虫がいた。アカボシゴマダラは幼虫で越冬する。春や夏などに見られる年内に羽化する幼虫の角は黒く細長いが、冬を越す幼虫は角が太く短い。この幼虫は短角なので越冬幼虫だ。
アカボシゴマダラ1022-2_1.JPG
















田んぼの脇のクワの葉には「チャドクガ」がいた。
このガは卵、幼虫、蛹、成虫すべてのステージにおいて毒毛を持つ嫌われものだ。
そういえば夏にすぐそばにあるサザンカに幼虫が発生したようで、駆除したという看板が立っていた。すべて駆除できずに残った幼虫が育って羽化したのかもしれない。
このガは卵で冬を越す。もうすでに卵を産んだのだろうか?
チャドクガ1022_1.JPG
















すぐそばのススキの葉上にいたのは「ツチイナゴ」。
背中と側面のクリーム色のラインが美しい。
幼虫時代は緑色で、成虫になると褐色になる。
幼虫は初夏から秋口まで見られるが、その頃草はらの葉は緑色なので体色も緑色。
成虫で過ごす冬には、草はらは冬枯れの褐色。
そこに紛れるには、褐色の体色の方が都合がいいのだろう。
ツチイナゴ1022_1.JPG
















2012年10月22日 埼玉県
鱗翅目 タテハチョウ科 アカボシゴマダラ
      ドクガ科 チャドクガ
直翅目 バッタ科 ツチイナゴ          CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

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