冬ですね [季節]
いよいよ11月もあと少し、今年もあとひと月を残すだけとなった。
早いものである。
このところ、丘陵への足もすっかり遠ざかり11月はたった3日だけだった。
それだけでも寂しいのに、虫たちの姿もすっかり減ってさらに寂しさ倍増である。
この3日で見かけた虫たちも、この時期お馴染みの面々だった。
冬の到来を告げる「ユキムシ」が、あちこちでふわふわと舞っていた。
後ろ足が2本ともない「セスジツユムシ」のメス。
今もまだ頑張っているのだろうか?
葉の上では死んでどれくらい経つのだろうか?
「クサヒバリ」のメスの色あせた骸が、季節を物語っていた。
無事卵を産んだだろうか?
近くでは「ヘクソカズラ」の実が色づき始めていた。
艶のある黄色に濃い茶色。
地味な中にも美しさがある。
花も可愛いし実もきれい。やはりこの名前は、合わない気がする。
いるかなぁとクワノキを丹念に見ていくと幹で見つけた「キボシカミキリ」。
意外と寒さに強く、12月に入っても見られる強者だ。
しかし成虫越冬ではないため、いずれは見られなくなるだろう。
こちらは成虫で冬を越すカメムシの仲間の「オオトビサシガメ」。
真冬でも暖かい日には、姿を見ることができる。
よく見たら、前胸背におしゃれな模様があるのに初めて気が付いた。
そろそろ初冬の定番、昼の雑木林の林床でクロスジフユエダシャクの乱舞が始まるのだろうなぁ。
2012年11月5,8,12日 東京都
直翅目 ツユムシ科 セスジツユムシ
直翅目 ヒバリモドキ科 クサヒバリ
アカネ目 アカネ科 ヘクソカズラ
鞘羽目 カミキリムシ科 キボシカミキリ
半翅目 サシガメ科 オオトビサシガメ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
シイタケみたいなきのこ [その他]
もふもふのウスタビガ [チョウ・ガ]
先日エノキの枝で見つけたウスタビガの繭は、とても美しく少しずっしりとした重みがあった。
まだ蛹の入った繭ではないかと持ち帰って様子を見ていた。
今日、家に帰ったら繭の向きが変わっていて、おや?っとじっくり見てみると、ウスタビガが羽化していた。
ケースから出してじっくり観察。
前翅長45mmのオスだった。
体は暖かそうなもふもふの毛で覆われている。
この時期羽化する寒さ対策だろう。
やはり羽化したばかりの個体は美しい!
ヤママユの仲間の透明な眼状紋もとても魅力的。
もう少し観察したら繭のあった場所に放しに行こう。
2012年11月14日 東京都
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
もっと色・色 [季節]
常緑の濃い緑、葉が色付く前の新緑のような淡い緑、緑から黄色へ移り変わる微妙な色彩、さらに進んで黄色にオレンジ。見上げた木々は本当に美しい!
日の当たるところから少しづつ染まってきたもみじの赤も目に鮮やか!
歩いていると目の前に淡い紫色のノササゲのお豆。
足元を見ると、さらに濃い紫色のリンドウの花。
低い枝にはヤマカマスの黄緑色。
次々と鮮やかな色が見られる秋は、歩いていてとても楽しい季節だ。
2012年11月8日、13日 東京都
ムクロジ目 トチノキ科 トチノキ
ムクロジ目 カエデ科 イロハモミジ
マメ目 マメ科 ノササゲ
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ(繭)
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /430EXⅡ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX