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チョウそれぞれ [チョウ・ガ]

秋に目立つ大ぶりの黄色い花は、北アメリカ原産の外来種「セイタカアワダチソウ」だ。
環境省から要注意外来生物に指定されているが、以前ほどの勢いは見られなくなってきた感がある。
この花は、風媒花ではなく虫媒花なので花粉症の原因ではないとされている。
根から周りの植物の成長を抑制する化学物質をだし駆逐する(アレロパシー)が、近年は周りの植物が減ったことから自身がその影響を受けて繁殖が抑えられているとも言われている。

駆除の対象であるが、この花の蜜を求めてたくさんの虫たちがやってくる。
虫たちにとっては、この上ないレストランなのだ。
セイタカアワダチソウ1013_1.JPG
























この日は、「メスグロヒョウモン」のメスが蜜を吸いにやってきていた。
今年オスはよく見かけたが、メスを見るのは数回だった。
これから産卵?、もう終えただろうか。幼虫で越冬する。
メスグロヒョウモン1013_1.JPG
















すぐ隣の枯れた草では、久しぶりにみる「テングチョウ」が日向ぼっこ。
こちらは成虫越冬。冬の暖かい小春日和には、姿を見ることができる。
テングチョウ1013_1.JPG
















このところ姿を見なくなった「ダイミョウセセリ」の幼虫がヤマノイモの葉を食べていた。
いつもは葉を切って綴った巣の中にいるが、この日は巣から出てお食事中。
幼虫で越冬するため、冬に備えて栄養を蓄えているようだ。
ダイミョウセセリ1013_1.JPG
















この日、別の谷戸で見つけたヒョウモンチョウの仲間。
ミドリヒョウモンかなと思いとりあえず撮って、図鑑で調べたら「クモガタヒョウモン」のような?
いかがだろうか。
そうであれば過去5年の中で2度目の遭遇なのだが・・・。
クモガタヒョウモン1013_1.JPG

















2012年10月13日 東京都
鱗翅目 タテハチョウ科 メスグロヒョウモン
鱗翅目 タテハチョウ科 テングチョウ
鱗翅目 セセリチョウ科 ダイミョウセセリ(幼虫)
鱗翅目 タテハチョウ科 クモガタヒョウモン      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

秋のツユムシ [バッタ]

谷戸を少し入った小川近く、日陰の園路沿いに毎年咲く「ノブキ」。
葉はフキにそっくりだが、フキは春に花が咲きノブキは秋。
咲いた後にはベタベタした実ができて、これが厄介ないわゆるひっつきむしになる。
一番外側が実になる雌花で、中央は雄花だそうだ。
ノブキ1013_1.JPG

















こういった日陰の林縁で、今の時期見られるのがツユムシの仲間。
ノブキにいたのは、目のブルーが美しい「アシグロツユムシ」のメス。
青い目と黒と白の縞々の触角、さらに足が黒いのが特徴で、他のツユムシと比較的見分けやすい。
アシグロツユムシ1013_1.JPG
















歩いていて、葉影で見つけた「セスジツユムシ」のメス。
足を伸ばして葉上にいると、葉に擬態しているので見つけにくい。
丘陵にはもう1種、「ツユムシ」がいるがこちらは草原性で林縁ではあまり見られない。

そろそろ秋本番で、虫の数が減ってきた。
歩いていて虫が目に付く季節もあとわずかだ。
セスジツユムシ1013_1.JPG
















2012年10月13日 東京都
キク目キク科 ノブキ
直翅目ツユムシ科 アシグロツユムシ
直翅目ツユムシ科 セスジツユムシ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


森の妖精の行進 [自然]

トンボが止まった木柵で森の妖精が行進していた。
なぁんて、私は凡人なので柔道の松本さんのように妖精は見えない。
ツノマタタケ1013_1.JPG
















初夏から秋ごろまで見られるオレンジ色のキノコ。
「ツノマタタケ」だろう。
足元ふらふら、夜通し飲んだ酔っ払いたちが朝方歩いているようにも見えるのは私だけだろうか。
ツノマタタケ1-1013_1.JPG
















2012年10月13日 東京都
キクラゲ目 アカキクラゲ科 ツノマタタケ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

放流 [自然]

久しぶりにある谷戸の池に行ってみたのだが、池をのぞいて驚いた。
尾びれの赤い小さな魚が水面を泳いでいた。
50匹以上もいるグッピーたちだった。
グッピー1013_1.JPG
















よく見ると、お腹の大きいメスやたくさんの稚魚グッピー1013_1.JPGもいた。
誰かが何らかの理由で、飼っていたものをここに捨てたのだろう。
今はまだ水温もそこそこあるが、冬が来ると寒さに耐えられずに死んでしまうに違いない。

もともといないものを放したために生態系に与える影響や、死ぬであろうとわかっていて放すという命を粗末にする行為は到底許すことができない。
いかなる理由があれ、最後まで面倒を見るべきでそれができないなら飼ってはいけない。

多摩川がタマゾン川と呼ばれて久しいが、地元でこのようなことを目の当たりにするのはとても寂しい。
グッピー1-1013_1.JPG
















2012年10月13日 埼玉県
カダヤシ目カダヤシ科 グッピー    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


秋の実り [季節]

秋晴れの一日、丘陵を少し歩いた。
林縁で色とりどりの秋の実りを見つけた。
青紫色の小さな実をたくさんつけた「イシミカワ」。
茎を取り囲むお皿がkawaiiですね。
イシミカワ1013_1.JPG

















艶のある鮮やかな赤はヒヨドリが好んで食べるという「ヒヨドリジョウゴ」。
ヒヨドリが食べているのを私は見たことがない。
ヒヨドリジョウゴ1013_1.JPG
















薄いオレンジ色の楕円の実は「カラスウリ」。
夏の夜に咲くレース状の白い花はとても幻想的で美しい。
今年は残念ながら見ることができなかった。
実の中には黒い種がぎっしり入っているが、その形が布袋様に似ているので財布に入れるとお金がたまるといわれ、昨年入れていたが気が付けば中で粉々に割れていてさっぱりお金はたまらなかった。
カラスウリ1013_1.JPG

















こちらも色付いている「アキアカネ」。
夏に避暑を過ごした高原から熟して一斉に降りてきた。
ウスバキトンボに交じって飛んでいるのが見られた。
アキアカネ1013_1.JPG
















木の陰から、「私ももう熟しているわよ」と言いたげに大きなお腹の「ハラビロカマキリ」のメスがこちらを見ていた。
ハラビロカマキリ1013_1.JPG
















2013年10月13日 東京都
タデ目タデ科 イシミカワ
ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ
スミレ目ウリ科 カラスウリ
蜻蛉目 トンボ科 アキアカネ
蟷螂目 カマキリ科 ハラビロカマキリ 

CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ、 CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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