久しぶり [自然]
このところ埼玉県側ばかりだったなぁとブログを見返すと、前回は7月17日と1か月以上前であった。
いつものコースをぐるっと回ったが、暑さのせいか思ったほど生きものたちとは出会わない。
オギの群落で「ワキグロサツマノミダマシ」のメスを2匹見つけた。
お隣同士で仲良く?並んでいるところを見ると姉妹だろうか?
名前の由来は、別種でサツマノミダマシというのがいてそれとそっくりだが脇が黒いのでワキグロサツマノミダマシ。サツマの実とはハゼの実のことで、名の由来からもサツマ ノミダマシではなく、サツマノミ ダマシである。
園路で足元を見ると、「オオヒラタシデムシ」が交尾をしていた。
丘陵では最もよく見る種の一つだと思うが、足元に気を付けていないと踏み潰してしまう。
ミミズや虫などの死骸を食べてくれる森の掃除屋さんだ。
全くの普通種なだけに、ここに登場したことがあっただろうか?
クヌギの古木の根元で「キタテハ」と「サトキマダラヒカゲ」が樹液を吸っていた。
共にかなり翅が痛んでいる。
あとどれくらい頑張ってくれるだろうか。
日が暮れるとあちこちの樹上からアオマツムシの声が聞こえてきた。
いよいよ夏から秋へ、季節の変わり目だ。
2012年8月24日 東京都
真正クモ目 コガネグモ科 ワキグロサツマノミダマシ
鞘羽目 シデムシ科 オオヒラタシデムシ
鱗翅目 タテハチョウ科 キタテハ、サトキマダラヒカゲ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /Kenko 1.4×TELEPLUS/MT-24EX
夜に鳴く虫の季節 クツワムシ [バッタ]
あちこちからクツワムシが鳴きだしたとの情報をいただいた。
昨日から行ってきた山梨では、鳴く虫の女王 カンタンの鳴き声が夜の草はらに響き渡っていた。
早速、埼玉県所沢の我が家の近くでクツワムシの声が聞かれる場所に行ってみた。
昨年も鳴き声を聞きに出かけたが、その場所が思い出せず車でうろうろ。
この場所どこでも鳴き声が聞かれるという訳でもないようだ。
鳴き声がたくさん聞かれる一角に車を止めて、まず観察。
結構葉の上に出て鳴いているのが多く、まぁ煩いこと。
オスが鳴いている周りを探すと、その声に惹かれて来ているメスがいる。
キリギリスなどは、シーズン初めは下草の中などで鳴くことが多いので草が被っていて見つけるのに一苦労だが、クツワムシは葉上に出て鳴いているのがほとんどなので見つけるのはたやすい。
クツワムシは褐色型と緑色型がいるが、ここでは鳴いているオスはほとんどが褐色型だ。
今日は、唯一鳴いている緑型のオスを見つけた。
鳴いている時は、一生懸命、必死なのかレンズをすぐそばまで近づけても鳴き止まず逃げない。
翅をこすり合わせて鳴いているのを表現するのにシャッタースピードを落としてみた。
鳴き声の音声ファイルもアップしたので、その騒々しさをぜひ聞いていただきたい。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
この日、懐中電灯を照らして探しているとすぐそばの家のご婦人が出てこられて、何をしているのかと尋ねられた。
決して怪しいものではない事を説明したところ、生き物好きのご婦人で伊豆の邸宅にカンタンの声を聴きに行って帰ってきたところだとか。残念ながらまだ声を聞くことができなかったそうだ。
クツワムシが鳴く環境にお住まいなのに、まだ虫を見たことがないとのことなので鳴いているところを紹介して差し上げた。
その大きさに驚かれたが、いいものを見ることができたと感謝された。
クツワムシを知っていただいたことで、ちょっとうれしい気分で帰路についた。
2012年8月21日 埼玉県
直翅目 クツワムシ科 クツワムシ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /MT-24EX
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
魚眼とストロボツインアームのテスト [カメラ]
以前に魚眼レンズを買い、これにツインストロボを組み合わせるためダブルライトアームを購入したのだが実際この組み合わせで使ったことは無かった。
主に100mmマクロとの組み合わせで数回使用したが、とにかく重くてお蔵入りしていた。
このところ魚眼レンズも使っていなかったので、ちょっと組み合わせてみた。
まず、クスノキにいた「キマダラカミキリ」。
キマダラミヤマカミキリ、キマダラヤマカミキリなどいろいろ呼び名があるがどれが正式和名か調べるのもちょっと面倒くさいので調べていない。
この魚眼レンズ、手ごろな価格でそこそこ描写してくれるので気に入っている。
周辺のひずみと色滲みが気にはなるが、まぁそこはこの価格ならばといったところか。
次の被写体は、ススキの葉にしがみついていた淡いピンク色がとてもきれいな「ショウリョウバッタ」のメス。
残念ながら、昆虫病原糸状菌に冒されここに上ってきたのだろう。
まだ生きていたが、間もなく息絶えミイラ化してしまう。
自然界の厳しさを目の当たりにしたのだった。
田んぼの畔を歩くと四方八方に飛び散る「コバネイナゴ」たち。
バッタや生き物のいない田んぼは面白くないのでこの瞬間がとても楽しい!!
2012年8月21日 埼玉県
甲虫目 カミキリムシ科 キマダラカミキリ
直翅目 バッタ科 ショウリョウバッタ、コバネイナゴ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /MT-24EX
林縁の宝石たち [トンボ]
今日も残暑厳しい一日だった。
休みをいただいたので久しぶりに埼玉県中央部の公園に足を運んだ。
園内の池は夏になると真っ赤になる。
アカマクミドリムシというプランクトンの異常発生によるものだ。
池の周りを歩いていると、「ウチワヤンマ」のオスがテリトリーを張っていた。
ヤンマの仲間が見られる場所に行ってみると、常連のIさんにお会いした。
「マルタンヤンマ」のオスがいると教えていただき、撮影させていただいた。
Iさん曰く、気温が35℃を超える蒸し暑い日は、比較的低い場所で見られるそうで、今日はまさにそんな日だった。
久しぶりに見るマルタンの美しさにうっとり!
オスのこのターコイズブルーは私が最も好きな色。
林縁で見る輝く深いブルーは南の海を思い起こさせる。
少し離れたところには、翅や尾に泥を付けたメスがいた。
産卵した時についたのだろう。
メスは地味な褐色。
オスに比べると敏感で近づいてごそごそしているとさっと飛んでしまう。
これは上とは別の個体だが、やはり尾は泥まみれ。
「ネアカヨシヤンマ」のオスも見つかった。
マルタンとはまた違った美しさ。
これらのトンボは夕方になると黄昏飛翔を行うが、飛んでいる時の撮影は難しく昼に休んでいる時が狙い目だ。
今年も林縁の宝石たちを見ることができ、今日はとても有意義だった。
残念なことは、三脚を忘れ手持ちでの撮影を強いられたので思ったようには撮影できなかったこと。
三脚は持ち歩くべし!と改めて思ったのだった。
見つけていただいたIさんありがとうございました。
2012年8月16日 埼玉県
蜻蛉目 サナエトンボ科 ウチワヤンマ
ヤンマ科 マルタンヤンマ
ヤンマ科 ネアカヨシヤンマ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ、 CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
狭山丘陵のアマガエル [両生類・爬虫類]
今日は休みだったが家にいると暑いので、近くの小さな谷戸に出かけてみた。
駐車場に車を止めてテーブルと椅子を出してくつろいだ。
目の前には、小さな田んぼが広がっていて稲の花が咲いていた。
畔を歩いてみると、バッタが足元から右に左に飛び出した。
コバネイナゴ、ショウリョウバッタにオンブバッタ。
気を付けないと踏んでしまうほどだった。
ここの田んぼでは農薬を使っていないからだろう。
稲の葉は食べられて穴だらけだが、お蔭でたくさんのバッタたちが生きていけるのだ。
歩いているとバッタとは違うまん丸いものがぴょんとはねた。
何?
久しぶりに見る「ニホンアマガエル」だった。
東京都のレッドリスト北多摩ではVU(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されており、狭山丘陵でも東京都側ではあまり見られない。
アカガエルも数匹見ることができた。
たくさんのバッタたちのおかげで、カエルたちも棲むことができるのだろう。
さらに歩くとほぼ同じ大きさのものがまた見つかった。
今年カエルになったばかりの個体だろう。
シュレーゲルアオガエルに似ているが、鼻先から目にかけて黒い線があるのニホンアマガエルの特徴だ。
葉に座って両側に手をかけているように見えるこの姿、何とも愛らしい!!
2012年8月9日 埼玉県
直翅目 バッタ科 コバネイナゴ
無尾目 アマガエル科 ニホンアマガエル
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX