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クロサビイロハネカクシ [甲虫]

歩いていると足元の落ち葉の下で何か黒いものが動いた。
オオヒラタシデムシかと思ったが、シデムシにしては体が細い。
体長20mmほどあるハネカクシだった。
ハネカクシの仲間は種類も多く同定が難しいので普段はあまり撮らないのだが、この大きさに惹かれてしまった。
クロサビイロハネカクシ1107_1.JPG

















帰って調べると「クロサビイロハネカクシ」あたりだろうと思われる。
まさしく名前の通り黒錆色。
ハネカクシの仲間は、まだまだ種が確定していないものが多くこれからの研究で多くの新種が発見される可能性がある。
新種を見つけたい方、ハネカクシはいかがだろうか?
クロサビイロハネカクシ1-1107_1.JPG








 








2011年11月7日 東京都
 鞘羽目 ハネカクシ科 クロサビイロハネカクシ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


今年は多い?ハラビロカマキリ [その他の虫]

このところのfieldでの写真がないので少し前のもの。
今年の夏も谷戸の一角では、ウバユリの群生が見られた。
秋にはみな種になり、今年はどれくらい林立しているかのかが毎年一つの楽しみになっている。
今年は、昨年並みだと思うのだが。
ubayuri1107_1.JPG


















個人的にはそうは思はないが、今年はハラビロカマキリが多いと皆が言う。
ということはやはり個体数が多いのだろう。
10m近いヌルデの枝先にその「ハラビロカマキリ」がいた。
こんなに高いところにまで登ってきたのは、ここに餌となる虫たちがやってくるのだろう。harabirokamakiri1107_1.JPG



















近くの梅の枝には、今年産んだ卵梢があった。
おそらく昆虫に興味のない人には見つからないであろうと思われる枝と同化した見事な擬態だ。
見られる虫が少なくなっていく中、このカマキリは12月に入っても見られる虫の一種だ。
harabirokamakiri1-1107_1.JPG


















2011年11月7日 東京都
蟷螂目 カマキリ科 ハラビロカマキリ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


1000の記事 [その他]

このblogを始めたのが2007年10月だった。
趣味のバイクのツーレポ的な内容から始まったのだが、しばらくしてバイクで訪れた東京の里山で心が揺さぶられた。
近くにこんな素晴らしい自然が残っている。
そこが狭山丘陵だった。

丘陵を歩いている途中、寒い中でもいろんな生きものに出会い、特に昔から好きだった虫たちとの出会いは、あの懐かしい少年時代にタイムトリップさせてくれ、ここからblogの内容が変わったように思う。

環境破壊や温暖化などの影響もあり、生息地を失い多くの生き物が姿を消していく中で、ここにはまだまだ昔の自然が残されていて、都会やその近郊でもなかなかお目にかかれない虫たちがたくさんいる。
歩けば歩くほどさまざまな生き物と出会い、新たな発見がある。
この豊かさを少しでも多くの方々に伝え、自然に目を向けてもらえればとの思いで記事にしてきた。
元来文章は苦手なので、写真でそれを伝えられればと。

いつの間にかそれが積み重なって4年、気が付けばこの記事で1000。
個人的には感慨深いものがある。
これがきっかけでそれまで続けてきた仕事を辞め、今は自然にかかわる仕事をしている。
ある意味第2の人生の足跡といえるかもしれない。

もちろんこれまで続けてこれたのは、ここを訪れていただいた方々、コメントをいただいた、またこのblogを通じてfieldで知り会えた方々のお蔭だと思う。
改めて御礼を申し上げたい。

妙にまじめな内容になってしまったが、まぁめったにないので勘弁願いたし。
これからも稚拙なblogではあるが、お時間があればのぞいていただきお付き合いいただければ幸いである。

アカハネナガウンカ
アカハネナガウンカ2-08.21.JPG


















トウキョウサンショウウオ
トウキョウサンショウウオ全体01.28.JPG


きれいな緑色の蛾 [チョウ・ガ]

家の近くに神社がある。
久しぶりに明りに集まる虫を探しに、夜の散策に出かけた。
集まる虫といってもお目当てはヤママユの仲間の蛾。
ヒメヤママユやウスタビガはこの時期羽化し交尾して産卵する。
成虫に口はなく、子孫を残すためだけに現れる。
この日は残念ながらこれらに出会うことはできなかったが、明りの脇の灯篭で美しい緑色の蛾を見つけた。
kenmonmidorikiriga31114_1.JPG


















blog仲間に教えていただいた「ケンモンミドリキリガ」。
全長約20mm、10-11月に現れ幼虫はカエデ類を食べる。
地味な色の多い蛾の中でこのシックな色合いはとても魅力的だ。
kenmonmidorikiriga1-1114_1.JPG















2011年11月14日 埼玉県
鱗翅目 ヤガ科 ケンモンミドリキリガ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


こんなところにもいたショウリョウバッタモドキ [バッタ]

センダングサとコセンダングサとセイタカワダチソウの花や種子の写真が必要になり、撮りに近くの空き地に行った。
ここは、我が家から車で5分ほどの幹線道路から少し入った場所で以前から放置されて雑草がはびこっているところだ。
コセンダングサとセイタカアワダチソウがびっしりと群生しており目的を達成できたが、センダングサが見当たらない。
それでもあちこち走り回りようやく1株見つけて撮影することができた。
センダングサの花期は、おおよそ10月一杯までで今の時期は花も終わりほぼ枯れかかっているものばかり。
少し遅かったようだ。
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最初の空き地に足を踏み入れた時、足元から無数のバッタが飛び出した。
とにかくすごい数が遠くまで飛んでいく。
近づくとくるっと茎の反対側に隠れる。
ウスイロまたはホシササキリかと思ったが、何と埼玉県では準絶滅危惧種に指定されている「ショウリョウバッタモドキ」だった。
この種は東京都でも絶滅危惧Ⅱ類の希少種だ。
丘陵の中でも限られた場所にしか見られないが、こんな空き地にたくさん見られるとはいるところにはいるものだと感心すると同時にこの場所の行く末を憂慮せずにはいられなかった。
syouryoubattamodoki1114_1.JPG















2011年11月14日 埼玉県
 
直翅目 バッタ科 ショウリョウバッタモドキ
  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


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