小さな恐竜たちの戦い [両生類・爬虫類]
草はらに目を凝らしていたら視界の端で何かが動いた。
虫にしては大きいなぁとその場に行ってみると、そこにいたのは「ニホントカゲ」。
2匹が争っている最中だった。
近寄って見ていたが、周りを気にすることなくくんずほぐれつの凄い戦い!
相手の頭に噛みつきねじ伏せようとする。
一匹は尻尾が切れているがこの戦いで切れたのではなさそうだ。
噛みついている方の頭にも噛まれた傷が付いているのでどちらもいい勝負をしているようだ。
アップで見るとまるで小さな恐竜のようでなかなかの迫力!
普段見るものに比べると顔がオレンジ色に色付いているのは、今が繁殖期なのだろう。
という事はメスをめぐっての争いだろうか?
どちらが優勢か見ていてわからなかったが、いきなり一方が逃げて巣穴に入り込んだ。
すかさずもう一方が追い、巣穴の前でにらめっこ。
これで決着?
勝ったと思われる個体は、すぐ近くにある別の穴に潜り込んだ。
こんな近くに2つの巣穴があるとは。
巣穴の口はあちこちにあいていて、負けたと思われる個体が逃げ込んだ近くの穴を覗くと、小さな瞳がこちらを見ていた。きっとメスに違いない。
そう考えるとメスをめぐる争いではなく、それぞれがすでにペアになっていて、巣が接しているため縄張り争いをしていたのかもしれない。
*当初ニホンカナヘビとしていましたが、ご指摘をいただきニホントカゲに訂正しました。
2011年5月2日 埼玉県
有鱗目 トカゲ科 ニホントカゲ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM