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虫が増えれば狩るものも [その他の虫]

歩いていると色んな虫たちが目に入り、牛歩の観察。
思うように進まないがまぁいいか!
国会の牛歩は腹立たしいが、見るものがたくさんあるのはこの上もなく楽しいのだ!

様々な虫たちが姿を見せる中で、捕食者たちの姿も多く見かけるようになった。
その代表がクモ。
林縁で見つけたのは、巣の中央に白いXの文字が浮かび上がるコガネグモの仲間。
腹の模様から「チュウガタコガネグモ」。
丘陵でたまに見かけるが、ご本家コガネグモはまだ見た事がない。コガネグモは東京都のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)に指定されている。
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湿地周りのオオジシバリの蕾の上で、ハエトリグモの仲間が獲物を待ち構えていた。
黒い体に褐色のお尻。
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近づくとクルッとこちらを向いて大きな瞳で見つめてくれたのは「マミジロハエトリ」だった。
この花にはたくさんのハチたちが花粉を集めに訪れていたが、蕾の上ではちょっと厳しいのでは・・・。
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また林縁を歩いていると、たくさんのハチたちが狩の獲物を探して葉の上を飛び回っていた。
そんな中で、葉の上に変な体勢でとまっているハチを目にした。
ようく見るととまっているのではなく、クモに捕まっていたのだった。
葉の上を低空飛行していて捕まったのだろうか?
捕食者は「ヤミイロカニグモ」のメス。闇に紛れて襲うのだろうか?名前からして恐ろしげだ。
捕まったハチはピクリとも動かず、クモの牙がざっくりと硬そうな胸を貫いていた。
上には上がいるものだ。
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2011年5月26日 東京都
 真正クモ目 コガネグモ科 チュウガタコガネグモ
         ハエトリグモ科 マミジロハエトリ
         カニグモ科 ヤミイロカニグモ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


今頃初見 [チョウ・ガ]

シロツメクサの群落があった。
シロツメクサをじっくり撮った事がなかったので、とりあえず撮影しておいた。
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ふと見るとシジミチョウが吸蜜中。
今年初めて見る「ルリシジミ」だった。
ルリシジミはここでは普通に見られる種だが、何と今年は今まで見た事がなくこれが初見。
それほど丘陵に足を運んでいなかったかと今更ながらに驚いた。
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ヤマトシジミ、ツバメシジミなども見られるが、翅裏の白さはぴか一で最も色白美人だ。
曇っているのに翅を開こうとする。
今日は、色白の翅裏を撮りたかったので、息を吹きかけたりしながら翅を閉じさせた。
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林縁では「イチモンジチョウ」がテリを張っていた。
こちらも今年初見。
アサマイチモンジではと目を凝らしたが、残念ながら翅表の目印の白点はなかった。
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2011年5月26日 東京都
 鱗翅目 シジミチョウ科 ルリシジミ
      タテハチョウ科 イチモンジチョウ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


アオジョウカイは青かった! [甲虫]

このところ通っている湿地に行ってみると、すっかり草が刈られゲンゲやオオジシバリ、キツネノボタンなど色とりどりの花はなくなっていた。 
ここにいた虫たちはどこに行ったのだろうか?
そんな事を思いながら湿地周りに残された草地を眺めていた。
じっと見ていると、たくさんの虫たちが目に入ってくる。

ジョウカイボンがあちこちで見られたが、中に1頭黒い個体がいた。
黒いジョウカイボン?胸の縁の黄色は同じだが頭から足まで黒っぽい。
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ジョウカイボンの仲間にクロジョウカイというのもいたように思ったが、いろんな角度で撮影していると体が青く輝いた。
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なるほど、これがアオジョウカイ。
ラメが散りばめたような青い輝きがとても美しい。
丘陵で初確認なので、意外と数が少ないのかもしれない。
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ジョウカイボンと見比べて色以外はそっくり。
虫の多様性には驚かされる。
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2011年5月26日 東京都
 鞘羽目 ジョウカイボン科 アオジョウカイ
                  ジョウカイボン  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


いよいよトンボたちの季節 [トンボ]

田んぼや池の周りを歩くと、トンボたちが飛び交うのが目立ってきた。
最も早くに姿を見せるのが「シオヤトンボ」だ。
シオカラトンボに似るが、オスは尾の先端も水色でシオカラトンボのように黒くはならない。
メスは、腹の根元から先にかけての太い黒線でシオカラのメスと区別できる。
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こちらが「シオカラトンボ」のメス。
腹節毎に黒線が切れていてかつ腹の先がオス同様に黒い。
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シオカラトンボの未熟なオスはメスと見た目が変わらないが、メスは腹の第8節が膨らんでいる事で区別する。また、オスは成熟するにつれ青い粉をふくので判断できる。
水辺近くの林縁で下草にとまって捕食していたのは、腹が少し青くなってきた若いオスだった。
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水辺の草はらで1頭だけ薄茶のきれいなトンボを見つけた。
羽化して間もないショウジョウトンボだった。
成熟したオスは体全体が真っ赤になるが、この個体オスかメスかは不明。
水面にはクロスジギンヤンマの飛翔も見られ、いよいよ水辺はトンボ天国の様相だ。
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5月16日 東京都、埼玉県
 トンボ目 トンボ科 シオヤトンボ
             シオカラトンボ
             ショウジョウトンボ 
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
(1,4枚目)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


鮮やかなアジアイトトンボのメス [トンボ]

紫色のぼんぼりの「キツネアザミ」は、面白いシルエット。
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池のほとりに目を凝らしていると、オレンジ色の「アジアイトトンボ」のメスが飛んだ。
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一般的な普通種だが、ここではあまり数は多くないように思う。
成熟すると淡い黄緑色になるが、未熟なメスは鮮やかなオレンジ色が美しい。
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昨年はキイトトンボが大発生していたが、今年はまだその姿は確認していない。
オツネントンボの情報がありこの日は訪れたのだが、残念ながら見つける事は出来なかった。
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2011年5月16日 東京都
 蜻蛉目 イトトンボ科 アジアイトトンボ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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