SSブログ

雑木林に漂う香り [植物]

陽だまりにはルリタテハがきれいな瑠璃色を見せてくれる。
今年は、その数が多いように思う。
ruritateha0319.JPG
















ウバユリの保全地では、クルッと巻いた艶のある新葉が顔を覗かせている。
この2日間の暖かさで、一気に芽生えてきたようだ。
ubayuri0319.JPG
















そんな雑木林を歩いていると、何とも言えない香りが漂ってくる。
ん~、そういう季節になったのか!と常緑の木々を見上げると、思った通り小さなかわいい花が咲いていた。
香りの元は、「ヒサカキ」だ。
ガス漏れ?たくあん?色々言われるが、私はあまり好きな匂いではない。
関西の長寿番組では、ある時期になると駐車場付近からラーメンの匂いがするが何か?と番組のネタになった事もある。
関西では榊(さかき)だが、関東では代わりにヒサカキの葉を神棚や仏壇に飾る。
雑木林のどこにでも生えている常緑樹で、その実はメジロなどの野鳥が好んで食べる一般的な存在だからこそ、あちこちからこの香りが漂ってくるのだ。
皆さんは、この香り、匂いどう思われるだろうか?
hisakaki0319.JPG
















2011年3月19日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科 ルリタテハ
 ユリ目 ユリ科 ウバユリ
 ツバキ目 ツバキ科 ヒサカキ CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO


チョウのスプリングエフェメラル [季節]

今日も少し風が強かったが、暖かい一日だった。
車のガソリンを少しでも温存したいので、燃費の良いバイクで丘陵へ。

雑木林の園路沿いで定点観察していた「シュンラン」。
このシュンランは、冬の下草刈りで葉を刈られ心配していたが無事花を付ける事が出来たようだ。
両手を広げて、何もかも包み込んでくれるような暖かさ。
syunran0320.JPG
















南向きの斜面では、一株だけ「タチツボスミレ」が咲いていた。
色の少ない中で、この紫色は遠くからも目に付いた。
tachitsubosumire0320.JPG
















スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)。
スプリング=春、エフェメラル=はかない・短命・蜻蛉という意味で、代表種はユリ科のカタクリやキンポウゲ科のイチリンソウ・ニリンソウ・アズマイチゲ、ケシ科のエンゴサクやムラサキケマンなどがそう呼ばれる。
丘陵でもこれらが見られるが、それらに先駆けて咲くのが上の2種だ。

チョウのスプリングエフェメラルもある。
一般的にはギフチョウやウスバシロチョウなどがそう呼ばれる。
しかしそれらよりも早く出現し、春の終わりには姿を消すのが「ミヤマセセリ」だ。
年に1回だけこの時期に現れる。
miyamaseseri2-0320.JPG
















セセリチョウの中では大型で、例にもれず地味な茶色の翅で素早く飛ぶ。
個人的にはこのチョウは、チョウのスプリングエフェメラルだ思う。
上の写真はオス。メスも見る事が出来た。
メスは、下の写真のように前翅の中心に明るい帯がある。
次はコツバメが現れ、いよいよ春本番突入だ!
miyamaseseri0320.JPG
















2011年3月20日 東京都
 ラン目ラン科 シュンラン
 スミレ目 スミレ科 タチツボスミレ
 鱗翅目 セセリチョウ科 ミヤマセセリ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
 (3枚目)


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。