春のチョウ [チョウ・ガ]
春といえばやはりチョウだろう。
今日の暖かさで、たくさんのチョウを見る事が出来た。
なかでも成虫で冬を越したタテハチョウの仲間が元気だ。
鼻先が天狗のように尖った「テングチョウ」。
瑠璃色に薄い水色の帯が美しい「ルリタテハ」もあちこちで見かけたが、その美しさを写真に収める事が出来なかったのは残念だった。
最も多く見られたのは、「キタテハ」だ。
あちこちでテリトリーを張って、目にも止まらぬすごい速さで飛んでいた。
この個体は、右の後ばねが大きく欠損していたがそれを感じさせない素早い飛翔を見せてくれた。
小さな谷戸の入口に植えられていた菜の花を訪れていたのは、今年初見の「モンシロチョウ」。
蛹で冬を越すので、ここ数日の暖かさで羽化してきたのだろう。
この菜の花周りは、キタテハのテリトリーのようですぐに追い出されて写真はこの一枚だけに終わってしまった。
シーズンになればたくさん見られる普通種のチョウたちも、この時期メインの被写体になる。
次はベニシジミを狙ってみよう!
チョウを探していると、近くの梢から「ピー・ピー・ピポ」と湿地で聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきた。
ここは高台にある草はらなのに・・・?
望遠レンズを通して見ると間違いないベニはベニでも「ベニマシコ」のメスだった。
なんでこんなところにいるのだろう?季節が変わり移動の途中なのだろうか?
2011年3月14日
東京都 鱗翅目 タテハチョウ科 テングチョウ
タテハチョウ科 ルリタテハ
埼玉県 鱗翅目 タテハチョウ科 キタテハ
シロチョウ科 モンシロチョウ
スズメ目 アトリ科 ベニマシコ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM (1枚目)
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
春の使者 [ハチ・ハエ・アリ]
今日は、昨日を上回る暖かさとの事で期待してfieldへ出掛けた。
南向きの場所ではオオイヌノフグリが、たくさんの可愛らしい花をおひさまに向けていた。
その隣では、ホトケノザの淡いピンク色の花と濃い蕾のコントラストがきれいだ。
林縁を歩いていると、何かがふわっと飛んで落ち葉に降りた。
もしやと思って探してみると、1年ぶりに見るあの姿だった。
長い口吻にビロード色のふんわりしたお尻、春の使者「ビロードツリアブ」。
近づくと、あっという間に視界から消えてしまった。
ここにいるならと、毎年見かける草はらに行って目を凝らして探すといた!
オオイヌノフグリの花で蜜を吸っていた。
複眼が大きくひっついているのでオス。
数秒吸蜜、すぐに移動を繰り返す。
早春の短い間だけ現れるアブのスプリングエフェメラルだ。
丘陵に春がやって来た!
今日もTVでは、過去に見た事のない悲惨な映像や被災された方々の話が流れて、地震の被害の大きさを伝えていた。
こんな時にブログを書くのもどうかと躊躇したが、今自分に出来るのは、変わらずここで自然を伝えることと節電することかとも思う。
2011年3月14日
埼玉県 シソ目 ゴマノハグサ科 オオイヌノフグリ
シソ目 シソ科 ホトケノザ
東京都 双翅目 ツリアブ科 ビロウドツリアブ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ(1,2枚目)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM