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風にたなびくクワコの繭 [チョウ・ガ]

ほとんど葉の落ちたクワの木の枝に、いくつか葉が残っている。
葉を見ると白っぽいものが目に付く。
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葉に寄り添うように付いているのは、蚕の原種といわれているクワコの繭だ。
クワを食べる虫は色々いるが、今の時期に目立って見られる虫かもしれない。
葉を綴って繭を作るが、葉が落ちて繭だけになっているのもよく見かける。
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夏から秋にかけて幼虫が見られるが、終令に近いものは面白い形と習性だ。
普段枝に止まっている時には、枝に擬態して見分けがつきにくい。
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しかし危険を察知すると、頭を膨らませて威嚇する。
正面から見るとタヌキ顔で面白い。
鳥などに対してはこの擬態や威嚇も効果はあるかもしれないが、全く効果がないのがクワコに寄生する虫だ。
この威嚇する幼虫も体のあちこちに、白い卵を付けていた。
目のように見える模様の間に見える楕円形の白いものは卵だ。
繭も幼虫も同じ木で見つけたものだが、恐らくこの幼虫は繭を作ることも無く他の虫の生きる糧になったと思われる。
自然界は厳しいのだ。
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2011年1月24日 東京都
2010年9月10日 東京都
 鱗翅目 カイコガ科 クワコ
CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM(1.2枚目)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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