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陽だまりのウラギンシジミ [チョウ・ガ]

今日も、少し汗ばむほどの良い天気。
雑木林を歩いていると、白い蝶が落ち葉の上に舞い降りた。
「ウラギンシジミ」のメスだった。
翅表にオレンジ色の斑のあるオスはよく見かけるが、今日は薄い水色のメスだった。
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枯葉の上にとまっていたら、まず見つける事はできないだろう。
今日はたまたま舞い降りてくれたから、わかったという事。
成虫で越冬するが、まだこの時期の暖かい日などに見る事が出来る。
真冬には、常緑樹の葉の裏でひっそりと暖かい春をひたすら待っている。
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越冬しているのを見つけるのも、冬の楽しみの一つなのだ。
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2010年11月29日 東京都
 鱗翅目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye(1枚目)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

雑木林の忍者に再開 [チョウ・ガ]

蛾のネタが続きます。
これからの時期の観察対象の一つが、雑木林の忍者だ。
さて誰が最初に見つけるか探してみよう!ってな感じで観察会が始まる。
忍者の正体は、その名の通り「キノカワガ」。
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虫たちは色々な擬態を持っているが、そんな中でもトップクラス!
木の皮にそっくりな体はまさに自然の芸術品だが、さらにこの蛾の凄いところは自分の体の色にあった木と木肌にとまっているところだ。
今回見つけた個体も、この蛾がクヌギやアオハダなどにとまっていたら結構目立ってしまうだろうと思うのだが、見ての通り肌色、緑色、茶色と自分の体と同じ色合いの木を選んでとまっているところが凄い!自分の体の色がわかっているとしか思えないのだ。
下の写真は以前に見つけた個体だが、気にまばらに生えた苔のように体全体に緑色が点在している。
この能力には、いつも脱帽させられる!!
この冬、雑木林を散策する機会があれば、是非とも探して見てほしい1種だ。
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2010年11月25日 埼玉県
2010年9月21日  埼玉県
 鱗翅目 コブガ科 キノカワガ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

フユシャクの季節 [チョウ・ガ]

ここ数日、里山の雑木林は一年で一番カラフルで見応えがあるのではないだろうか!
足元にはたくさんの落ち葉が降り注ぎ、歩くとシャカシャカ♪と心地よい音を立て、目でも耳でも楽しめる。
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さらに林縁では、たくさんの白っぽい蛾がひらひらと舞いだした。
歩くたびに、落ち葉から飛び立って、個人的には初冬の風物詩となっている。
蛾の中でも、冬にのみ現れるシャクガの仲間の「クロスジフユエダシャク」。
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フユシャクと言われる蛾の一種で、最も早く出現しほとんどが夜行性なのにこの蛾は昼に活動する。
この仲間のメスの翅は退化し、無いかあっても小さく飛ぶ事はできない。
お尻の先からフェロモンを出して、オスを呼び寄せる。
フユシャクは、冬の雑木林の観察ターゲット。これから色々な種が現れて楽しみだ。
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2010年11月27日 東京都
 鱗翅目 シャクガ科 クロスジフユエダシャク   CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO

越冬前の女王蜂(一部訂正) [ハチ・ハエ・アリ]

雑木林を歩いていると、コナラの酒場に「オオスズメバチ」がいた。
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今は、働き蜂は死んでしまい新たに生まれた新女王は巣立ち、越冬準備をしている時期だ。
このハチは、体に傷みが全くないので新女王だと思われる。しきりににじみ出た樹液を舐めていた。
間もなく訪れる冬を前に、体力をつけているのだろう。
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こちらに気付いて、片足を上げ腹を曲げて威嚇してきた。
10月頃には雄蜂が単独で酒場で食事をしているのを目にしたが、さすがに11月の終わりでは雄蜂は役割を終え死んで女王しか生き延びていない。
と書いたが、数日前の午前中にたくさんのオオスズメバチが林縁を飛び交っていた。
とっくに皆死んでいると思っていたが、この巣はまだ健在で巣の周りを飛んでいたのは全て雄蜂だった。遅くまで頑張っている巣がある、まだ雄蜂たちも新女王を求めて飛び交っている光景を目の当たりにして、認識を新たにしたのだった。
曲げた腹の先から、長い針を出したり引っ込めたり、やはり女王蜂であった。
この針に刺されればえらいことだなどと考えながらもちょっかいを出していた。
針が出たところを写したかったのだが、タイミングが合わず・・・・・。
女王蜂は働き蜂と同じく毒針を持つが、余程でない限り攻撃をしてくる事はない。
自分の役割が子孫を残す事だと認識していて、身に危険が及ぶような戦いは敢えて避けているのだろう。
冬が来ると、雑木林の中の倒木や朽木の中で越冬し、暖かくなる春に新たな巣作りを始めるのだ。
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2010年11月25日 東京都
 膜翅目 スズメバチ科 オオスズメバチ   CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

羽化するのか?ツマグロヒョウモンの蛹 [チョウ・ガ]

午前中、トンボを見るために小さな谷戸を訪れた。
1時間ほどあたりを散策したが、肌寒く残念ながらお目当ては現れなかった。
陽のあたる南向きの草はらには、まだ朝露が残っていた。
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草はらの草の葉裏に黒いものがぶら下がっていた。
キタテハの蛹かなと思い、あたりに食草のカナムグラを探したが枯れた痕跡も見られなかった。
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蛹を見ると、キタテハにしては黒く銀色の突起が多い、「ツマグロヒョウモン」だった。
手持ちの資料では、このチョウの越冬形態は幼虫となっている。
この蛹、早々に羽化するのだろうか?
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2010年11月25日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ(2枚目)


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