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お洒落な翅のナガヒラタムシ [甲虫]

林縁の葉の上で、じっとしている虫を見つけた。
先日買った「里山の昆虫ハンドブック」NHK出版(監修:大林延夫、写真:新開孝、本文:永幡嘉之)に載っていて、ん~これは見た事ないなとちょっと気になっていた虫だ!
名前は「ナガヒラタムシ」。
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鞘翅の模様がなかなかいい!
ピンと伸ばした触角とクリッとした目が印象的だ。
さらに体の割に脚が短いところもかわいい!

この虫、コウチュウ目(鞘翅目)の中では起源が最も古く、近い仲間が2億5000年前の化石で見つかっているとのこと。
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いったいどんな虫なのか?
夜行性で朽木に集まったり、灯火にも飛んでくる。幼虫は朽木を食べて育つらしい。
一回りして戻って来るとまだ葉上にいたが、触角をからませまた何と愛くるしいことか。
この虫、僕のツボにはまったようで、ヒメカマキリモドキと合わせてマイブームである!!
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夜の昆虫酒場 [甲虫]

昨晩、夜の昆虫酒場を見に行った。
昼間はスズメバチやヒカゲチョウなどが訪れていたが、夜はどうだろうか?

樹液の回りに集まっていたのは、ガの「キシタバ」の仲間。
マメキシタバかコガタキシタバあたりだろうか。ストロボ光で目が赤く光っている。
ヤガ科のガで、後翅に黄色と黒の模様があり、驚いたり、敵に襲われそうになると前翅を開いて後翅の色と模様で相手を驚かす。
シロシタバやベニシタバなど後翅の色が白や紅、紫のものもいて、ガの中でも人気の種だ。
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「コクワガタ」のペアがいた。
なかなか立派なオスだった。
周りの木の裂け目にも、数匹いるようだ。
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他にいないかと幹の上を見ると、「ノコギリクワガタ」のオスがいた。
かなり上だったが、数枚撮影するとストロボの照射に驚いて地面に落ちてきた。
ここで見るノコギリは大顎の小さいのが多いが、これはまだ大きめ個体だったが立派というには程遠い。
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隣の木から音がするので懐中電灯で照らすと、日本最大のカミキリムシ「シロスジカミキリ」のメスが幹をかじっていた。オスが上に乗っていて、交尾を終えたところだろうか?
夜、幹に穴をあけそこに産卵するのだ。産卵痕は横並びに見られ、孵化した幼虫は木の中で材を食べて育つ。産卵痕のある木を探すと、成虫が出てきた大きな穴があいているはずだ。
この日は、この上にもう一ペアがいた。
昼間はなかなか出会えないが、夜にはこんなにたくさん出会えるとは!
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その隣の木を何気に照らすと、いたのは「コロギス」のメスだった。
コオロギとキリギリスのあいの子のような容姿からこの名がある。
この虫も普段なかなか見ることが出来ないが、夜行性のため餌をもとめて出てきたのだろう。
肉食で他の虫を食べ獰猛だ。
今日は残念ながらカブトムシは見つからなかった。
また日を改めて見に来よう!
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