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冬の衣を脱ぎ捨てて・・・ [チョウ・ガ]

アカボシゴマダラ4-0420.JPG3mほどのエノキの枝先で、すっかり変身したアカボシゴマダラの幼虫を見つけた。
並んでいる3本の木にそれぞれ1頭づつ。

越冬時は茶色の毛深い体だったが、脱皮して鮮やかな黄緑色になっていた。顔から角にかけて薄い水色も美しい。


アカボシゴマダラ0420.JPG葉の落ちた幹や落ち葉では茶色が目立たないが、芽吹いた葉の上では目立ってしまう。そこで枝の股で待機して、葉の芽吹きに合わせて脱皮し色を変える。そのタイミングも含めて、素晴らしいしくみだ。

また、神奈川などでは樹上越冬するが、ここの寒さではほとんどが木を降りて落ち葉の下で冬を越す。寒さへの適応力もたいしたものだ。

アカボシゴマダラ2-0420.JPG別の木の個体は、綺麗なピンク色。
葉の色に似た黄緑、ピンクと葉脈のような縞模様。
この幼虫の事を知らなければ、まずここにいる事はわからないだろう。
この時期は、天敵のカマキリやヤブキリもいない。敵は鳥のみだろうか?寄生する虫がいるのか定かではない。

春の花を見に行く [植物]

昨日ばったり会った仲間の方々が、これからイチリンソウやニリンソウの群生を見に行くと言うのでご一緒させていただいた。

ミヤマセセリ0419.JPG歩いていると、数頭の「ミヤマセセリ」が飛んでいた。
今年初めて見るメス。
前翅の白斑が綺麗だ。





川0419.JPG川沿いを伝って歩く。
水の中には小さな魚が泳いでいた。
川沿いの石には苔が生えて、いい感じ!
もう少しすれば、色々なトンボたちが見られそう。




ヤマルリソウ0419.JPG途中ヤマルリソウの群生が見られた。
水色の小さな花もたくさん集まれば、さらに美しい。






フデリンドウ0419.JPG水色といえば、このフデリンドウも綺麗だ。
2株が花をつけていた。






イチリンソウ0419.JPG道沿いに数輪のイチリンソウ。
数は少なかったが、大きな花なので存在感はある。






ニリンソウ1-0419.JPGいよいよ目的地に近くなると、ニリンソウがちらほら見られた。







ニリンソウ群生0419.JPG1時間半ほど歩いただろうか?
川沿いでニリンソウが群生していた。
見頃は少し過ぎていたようで、茎から出る2輪の花のうち一輪は散っているものが多かったがこれだけ集まって咲いていると圧巻だ。




野立てのお茶0419.JPGさらに少し歩いて別の群生地で休憩。
Iさんが本格的に野立てのお茶を入れてくれた。
「風景の碗」っていう一枚。
ニリンソウを見ながらの野趣あふれる一杯に、みなほっこり。
座った周りにはチゴユリの花があちこちに。

Iさんおいしいお茶をありがとうございました。

シロスジヒメエダシャク0419.JPG帰路で「シロスジヒメエダシャク」と思われる蛾を見つけた。
この仲間、たくさんいるので同定が難しい。






ヒトリシズカ0419.JPGヤブニンジン、ジロボウエンゴサク、ヒトリシズカにマルバコンロンソウなどたくさんの花たちを見る事が出来て、新たな発見の一日だった。

ご一緒させていただいたみなさんに感謝!


今年もホソオチョウ [チョウ・ガ]

3月に入ってから、ホソオチョウの丘に何度か足を運んだ。
ウマノスズクサは枯れてしまっているが、周りに蛹が無いか探すためだ。
あちこち見て回ったが、結局1つも見つける事が出来なかった。
今年は見られないかと思っていたが、いくつかのblogで紹介されていたので今日見に行ってきた。

ホソオチョウオス2-0419.JPG天気がよく暖かかった事もあり、現地に着くとすぐにオスが飛んでいるのが目に入った。
ふわふわと飛ぶ姿は、優雅でもある。





ホソオチョウオス0419.JPGあたりを探すとあちこちでオスが飛んでいた。
すでにかなりの数が発生しているようだ。






ホソオチョウメス0419.JPGオスに比べるとまだメスの数は少ないようで、探すもなかなか見つからず、ようやく見つけたのは羽化不全の個体だった。
この翅でも、ぎこちないながらそこそこ飛んでいた。





ホソチョウメス1-0419.JPG別の場所へ移動すると、そこでは数頭のメスが飛ぶのが見られた。







ウマノスズクサ0419.JPGウマノスズクサは大きいもので30cmほどだが、まだ芽を出して間もないものが多い。今年も昨年のように、爆発的に数が増えるのか?
T.Uさんとお会いして、以前たくさんあったジャコウアゲハの蛹がほとんど見つからない事やこのままここに定着してしまうのかなどを話した。ここに本来いなかった生き物だけに、生態系への影響が心配される。以前発生した時には、5年ほどで姿を消したようだ。今回もそうであってほしいと思う。


ようやく鳴き出した シブイロカヤキリ [バッタ]

今年の春は天候が不順で、寒さのお陰で桜の花期も長く楽しめたのではないだろうか。
例年なら既に聞かれているであろう鳴き声が、暖かい夜にようやく聞こえるようになってきた。

シブイロカヤキリ.JPGキリギリスの仲間の「シブイロカヤキリ」。
クビキリギスに酷似しているが、体がずんぐりとしていて胸の横に黒線があり、口が黒い。
埼玉県北本市で確認した。




シブイロカヤキリ0413.JPGジーンと濁った声で鳴く。
狭山丘陵ではまだ見たことが無い。
生息自体未確認である。





シブイロカヤキリ交尾0413.JPG今日は、18:30頃から一斉に鳴き出した。
温度計を見ると18℃。
鳴き声を頼りに探していると、交尾中の個体を見つけた。
オスは後ろ脚を上げて、妙な体勢。




クビキリギス0413.JPGこのカップルの周りでもう一匹オスがいた。
よく見ると口が赤いので、これはクビキリギスだ。
シブイロカヤキリは体色が茶色一色だが、クビキリギスは茶色と緑色の2色がある。
それにしてもこんなに似ていて別種とは、ややこしい!

 


オレンジが鮮やかなベニシジミ [チョウ・ガ]

ベニシジミ0406.JPGツマキチョウを探していて足元からオレンジ色が目に飛び込んできた。今年初見の「ベニシジミ」だった。
春型はオレンジ色が際立って美しい。
普通種で季節になれば数多くみられるが、早春には早く見たいチョウの一つだ。
まだ羽化したてだろうか、翅の痛みはなく近寄ってもじっとして動かない。


ベニシジミ交尾1-0406.JPG上の写真を撮った後、ツマキチョウを追っかけて帰ってきたら一緒にいたKさんが、先ほどのベニシジミが交尾をしたと教えてくれた。
見るとまさに交尾をした直後だった。





ベニシジミ交尾2-0406.JPG







ベニシジミ交尾3-0406.JPG少ししてようやく体勢が安定した。
羽化してそんなに経っていないと思われるが、早速交尾とはちょっと驚きである。


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