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林縁の不思議な物体 ツチグリ [植物]

ツチグリ0301.JPG林縁で面白いものを見つけた。
土の上にチョコンと乗っかった不思議な物体。
これは何?





ツチグリ2-0301.JPGその名は「ツチグリ」。別名土柿(つちがき)。
きのこの仲間で、夏から秋にかけて林内の道端や土の崖に見られるのだがなぜ今の時期に?
成熟すると厚い外皮が7~10片にくるっとめくれて、中から丸い袋が現れる。袋の先には穴が開いていて、ここから胞子を放出する。




ツチグリ1-0301.JPG乾燥すると外皮が袋を包んで丸くなり、湿度が高くなると再び開く。
きのこの晴雨計とも呼ばれる。
他のきのこのように何かにくっついているわけでもなく、乾燥して丸くなるところころと転がって移動する。

見た目もその生態も、不思議なきのこである。


シロフフユエダシャク [チョウ・ガ]

シロフフユエダシャク1-0223.JPG先週の暖かい日に、谷戸の木柵の上で「シロフフユエダシャク」が交尾しているのを見つけた。






シロフフユエダシャク0223.JPG平地性で1~2月に現れるフユシャクの仲間だ。
寒い日が続いて、このところこの木柵でフユシャクを見る事がなかったのだがやはり暖かいからか。





シロフフユエダシャク2-0223.JPGメスには、小さな翅があるが飛ぶ事は出来ずフェロモンを出してオスを呼び寄せる。
オスには翅があり、その模様で種を特定できるがメス単独ではなかなか特定が難しい。




シロフフユエダシャク3-0223.JPG同じ時期に現れるエダシャクにヒロバフユエダシャクがいるが、前翅にある外横線が前翅外縁と接する角度で見分けることが出来る。
シロフは鋭角、ヒロバは直角ということだそうだ。
なかなか微妙である!


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