ニホントビナナフシの前足の不思議 [その他の虫]
今日は、昨日の雨も止んだが寒い一日だった。
色々家でやりたい事もあるが、28日に羽化したクロコノマチョウを放しに出掛けた。
ケースから出ると、すぐ近くのあずまやの屋根裏にとまった。
無事冬を乗り越えてくれるといいのだが・・・・・・。
折角なのでいつもの谷戸に足を伸ばした。
道路沿いで「ニホントビナナフシ」を見つけた。
お腹の大きな個体で、産卵はこれからのようだ。
見ていると、葉の上の雨水を飲んでいた。
葉を食べるが、水も飲むのだ。
さらに、前足が途中で不自然に湾曲しているのを発見。
今まで何度も見ているが気付かなかった。
この個体のみの脱皮不全かと思いきや、次の瞬間その理由がわかった。
後の道路を車が通ると、その音と振動に驚いたのか前足を伸ばして警戒態勢?をとった。
前足は頭から触角の先にかけて一直線に揃っている。
枝などに擬態しているのだろうか?
アップで見るとこの通り。
前足が見事に頭の形に沿っていた。
なるほどこの湾曲のお陰で、前足を伸ばした時に足先まで揃うのだ。
前足が曲がっていたのはこのためだった。
何とも見事な造型である。
自然の不思議を改めて感じたのだった!