高い飛翔力のウスバキトンボ [トンボ]
里山民家横の芝生の上を、たくさんのトンボたちが飛んでいた。
だいぶ前から見かけてはいたが、種を特定できなかった。
今日、芝生脇のオギの葉にとまっていたのが「ウスバキトンボ」。
オニヤンマを捕まえに来ていた少年がいたので、芝生の上を飛んでいるのを捕ってもらったらやはりウスバキトンボだった。
このトンボは、毎年春頃南西諸島から繁殖を繰り返しながら北へ移動し、夏の終わりには北海道でも見ることが出来る。夏の時期は産卵から羽化まで1ヶ月前後と言われている。
同じように南から北に向かうチョウのアサギマダラなどは、北から南の生まれ故郷に戻ってくるが、ウスバキトンボは行ったきり、その地で一生を終える一方通行の移動だ。
後翅の幅が広いことから、飛翔力の高さがうかがえる。
田んぼの畦では、「ノシメトンボ」が西日に翅を輝かせていた。
アカトンボの中では、成熟してもあまり赤くならない種だ。
こちらはこのblogにもよく登場する「マユタテアカネ」。
今日もたくさん見ることが出来た。
真っ赤なお尻がアカトンボらしい。
ヨツスジヒメシンクイ [チョウ・ガ]
アカトンボ [トンボ]
丘陵で良く見かける白い花 「ゲンノショウコ」。
下痢止めや腹痛の薬として飲めばすぐに効果が現れることからこの名がついたとか。
西日本では紅花が多いらしい。
はじけた実の形から、ミコシグサとも呼ばれる。
湿地では、くるっと丸まったシッポがかわいい「ツリフネソウ」が見頃だ。
このシッポに蜜がある。
白にピンクの縁取りの「ミゾソバ」も盛りだ。葉の形から別名ウシノヒタイとも呼ばれる。
顔に眉状の斑紋のある「マユタテアカネ」も赤く色付いてきた。
顔がきれいな水色の「マイコアカネ」
マユタテと共に顔を見れば判別がつくトンボたちだ。
「アキアカネ」もたくさん見られるようになってきた。
開けた場所で、ふと空を見上げるといつの間にかたくさんのトンボたちが飛び交っている季節になった。
ウラギンシジミ [チョウ・ガ]
一旦はいなくなったが、すぐにまた帰ってきた。
脇の笹にとまったので、一枚パチリ。
オレンジのきれいなオスである。
こちらをじっと見つめるような仕草に思わず“かわいい”と思ってしまった。
オスなのに・・・・・^^;
そのうち手にとまって舐め始めた。
今日は天気もよく、少し汗ばんでいたのでそれが目当てだったようだ。
それにしても、全く恐れる様子もなく延々と汗を吸っている。
ストローを伸ばしてあちこち舐めているので、多少くすぐったい感じがする。
手を振って歩いても逃げることなく、20分以上経ってさすがにこちらも手を使わないわけにはいかなくなり、お暇いただいた次第である。
何とも人懐っこいウラギンシジミであった。