アブラゼミの羽化

我が家の前には小さな雑木林があり、たくさんの生きものがいて、家にいると色々な声が聞こえてくる。
家の前といっても、林との間にアパートが1棟あるため木のてっぺんしか見えないが。
今の時期は、セミの天下である。明け方からヒグラシが鳴き、日が昇るとニイニイゼミ・アブラゼミ・ミンミンゼミ。
これを書いている今もミーンミーンとうるさいくらいだ。

昨日ようやく雨が上がったので、夕方からセミの羽化を撮影しに行ってきた。
ニイニイゼミの羽化はほぼ終わりに近く、アブラゼミ・ツクツクボウシが多いようだ。
集まる蚊を蹴散らしながら探して、ようやく手頃な場所で待機しているアブラゼミを見つけた。

少し待っていると、背中が割れ
羽化が始まった。
淡く色付いた体が現れはじめた。



左：19:59　右：20:06　

前足や翅が抜けて、イナバウアー
状態に。その後、殻にぶら下がり、
逆立ち。
お腹に腹弁があるので♂だった。


左：20:13　右：20:28

体を起こして、殻につかまり翅を
伸ばす。
この時の翅の色と透明感の美しさには本当に感動させられる。何度見ても飽きないわけである。

左：20:42　右：20:51

背中が割れ初めて約1時間でほぼ羽化完了。
あとは体と翅が完全に固まればいつも見慣れたあの茶色いアブラゼミになるのだ。

今度は翅の透明なツクツクボウシを探してみたい！
夏だけの楽しみである(^.^)