続・クロコノマチョウ幼虫 [チョウ・ガ]
以前に見つけたクロコノマチョウの幼虫群を見に行った。
終令幼虫がいたのでそろそろ蛹が見れるかと思った。探すことしばし。
前蛹になった一匹の幼虫を見つけた。長かった体を丸めて少し太く縮んだようだ。
黄緑色の体がとても美しく幼虫の
時とは異なった趣である。
周りを探したが、蛹は見当たらず
この幼虫が蛹成長一番乗りのようだ。
気がかりは、この葉上にカマキリが
いたことだ。
おなかはパンパンで何を食べたのか?
カマキリには申し訳なかったが、少しはなれた所へお暇いただいた。
近くに終令に近い幼虫がいた。この幼虫片方の突起がない。
脱皮に失敗したのだろうか?あるBBSではこの突起は将来触覚に
なると観撮されている。どうなるのだろうか、注目してみたい。
BANYANさんに紹介いただいた
瑞穂のアワブキを見に行った。
12日に左の幼虫がいた木だ。
現地で偶然愛野緑さんと初めてお会
いし一緒に探していただいたが見つ
けることは出来なかった。どこにいっ
たのだろうか・・・・・?
安曇野のスジボソヤマキチョウ [チョウ・ガ]
カンタンの求愛 [バッタ]
カンタンのオスの求愛は美しい声だけではない。
声に惹かれて近づいてきたメスと向かい合って何やら会話を楽しん
でいる。「どうだい俺の歌声、いかしてるだろう!嫁に来ないか?」
虫にお付き合いは無く、即結婚である。
突然オスが後ろ向きに向きを変え
翅を立てると、メスがいきなり馬乗りに!
何とも下品なとお思いの方もいらっしゃ
るであろう。
ここに美しい声以外にメスをひきつける
オスの最終兵器、秘策があったのだ。
翅の付け根にあるちょっと人面のような部分を「誘惑線」といいここから
メスの好きな匂いとたまらなく美味しい分泌物を出すのだ。
これにメスがはまっている隙に、精球をメスに受け渡し結婚成立となる
のである。何ともセコイと言えばセコイ秘策ではある。
その昔、異性の気を惹く為オーデコロンをつけていたあの若かりし頃
を思い出してしまった(-_-;)しかしこのカンタンのように簡単にはいか
なかった((+_+)) 今では華麗臭?である・・・・・・・・・・(T_T)
精球を受け渡すと十数分でメスの体内に吸収される。その間はメスを誘惑線に惹き付けておかねば
ならない。メスが精球に気付くと振り払われてしまう。
その後メスは、主にヨモギの茎などに70~80個の卵を2~3日かけて生むのだそうだ。
今回、所用もあり長野県白馬に春に撮影したギフチョウの丘が今どうなっているか見に行ったが、
あのカタクリの丘は面影も無く、一面ススキ原でそこはカンタンの楽園となっていた。
雪が降る前にはこのススキ原は刈られるそうで、翌年の雪解けにはまたカタクリが顔を出す
何とも「人と自然のサイクルの不思議」を感じて来た次第である。
鳴く虫の女王 カンタン [バッタ]
鳴く虫もチェンジ!
秋の鳴く虫の女王と言われるのが「カンタン」
都心ではその声はなかなか聞かれないが、少し車を走らせると草むらからリューリューリューと低く響く
ような声が聞かれる。
体は細長く透き通った緑色。
コオロギの仲間では、なかなか綺麗な体色だ。
響き渡る美しい声と綺麗な姿から「鳴く虫の女王」と呼ばれるように
なったのだろう。
鳴いているところも翅が透明に緑が
かった縁取りで何とも言えぬ美しさだ。
こちらはメスだが、かなりおなかが膨らんでいる。
おなかの中は卵で一杯のようだ。
カンタンのオスは美しい声でメスを誘うがその誘い方は美しい声だけ
ではなくその他にも一風変わっている。
鳴く場所は草の上の葉の縁から顔を出して鳴いたり、お得意は自分
で開けた葉の穴から顔を出して鳴くポーズだ。
コオロギ・キリギリスの仲間も色々いるが、このような習性は他に類を
見ないのではないかと思う。
不思議である。
それを横から見るとこんな感じ。
葉っぱのギロチンみたい!
この穴から顔を出して鳴いているのが
上の写真だ。
穴から顔を出して鳴く事で、葉が鳴き
声を反射しスピーカーの役割を果た
すのではないかとも思うのだが・・・。
メスを誘うのは声の他にも。