アシグロツユムシ [バッタ]
今日は朝から雨。久しぶりに家でやりためた事をせっせとこなした。
暦の上では処暑。暑さが峠を越え後退する頃。
これからはバッタやキリギリスなど鳴く虫の仲間が元気な季節。
ということでこの虫。「アシグロツユムシ」。
直翅目キリギリス科である。
背中と後足関節部までが黒褐色、触覚も黄色の縞のある黒褐色なの
が特徴。「ジジジッ」と低木の葉や草の上でなく。
ツユムシには他にツユムシ、セスジツユムシなどがいる。
今の時期は、葉上に幼虫も多く見られ
る。左はメスの終令幼虫であろう。
縞のある黒い触覚と黒い足は成虫と
同じでわかりやすい。
クロコノマチョウの幼虫 [チョウ・ガ]
狭山丘陵のホソオチョウ [チョウ・ガ]
以前に丘陵でお会いしたURA氏から狭山丘陵のホソオチョウの情報を先日いただいていたので早速
出向いてみた。
ホソオチョウは元来、ロシア、中国大陸、朝鮮半島に生息するアゲハチョウ科の蝶だが1978年頃に
韓国から東京に放蝶されたとの説が有力で、さらに現在では埼玉、山梨、群馬、岐阜、京都などで
確認されており人為的放蝶による生息域拡大とみられている。
幼虫の食草はウマノスズクサで国内種のジャコウアゲハと競合し要注意外来生物に指定されている。
今日はどんより曇っており飛翔は少なかったが、翅を休める個体を十数匹確認できた。
メスの翅の模様はアゲハチョウや
ギフチョウに似た感じ。
アゲハチョウ科の中でもギフチョウや
ウスバシロチョウ、ウスバキチョウと
同じ仲間で系統的には古い種との事。
オスは白地に黒の文様で綺麗な
色合いだ。
左の写真は1本のスズクサに白い
ホソオチョウの卵とオレンジのジャ
コウアゲハの卵が同居。
卵の数は圧倒的にホソオチョウ優位。
道端のウマノスズクサにはホソオ
チョウの幼虫が鈴なりで葉を食い
つくし道路を這うものまで。
道端にはジャコウアゲハの幼虫は少なかったが、道入ったところではジャコウアゲハが圧倒的で
終令幼虫や蛹が多く見られ逆にホソオチョウの幼虫はまばらであった。
状況から見るとこの地のジャコウアゲハにとっては脅威でありうるがホソオチョウが数十年経っても
自ら生息域を広げていないところがまだ救いのような気がする。
スケベハゴロモ? [セミ・カメムシ]
今の時期良く見られる小さなセミやカメムシと同じ仲間の虫。
スケベハゴロモ。翅が透けていてお尻が丸見えでいやらしいから
ではない。誰もがついついこう呼んでしまうが本名は
スケバハゴロモ。思わずマスプロアンテナのCMを思い出してしま
うのは親父の証!
でもこの透けた翅が綺麗なのだ。
以前に紹介したアミガサハゴロモと
同じ仲間。
良くツーショットで見られます。
http://hirokou.blog.so-net.ne.jp/2008-07-31
さらに三つ巴で見られるのがベッコウハゴロモ。
形はほとんど同じで色や翅の模様が異なる事で見分けます。
それにしても何とも微妙・・・。
旅先で出会った虫たち [虫]
九州地方へ出掛けましたが、とにかく朝からうるさかったのが
このセミ クマゼミ。
朝早くから「シャンシャン」と複数で鳴きます。関東には分布して
いませんが関西では超メジャーな存在です。
僕も関西出身ですが、夏の朝は
このセミの声で起きた事を思い
出しました。
大きさでは関西のクマゼミ、関東
のエゾゼミ 東西の横綱です!
狭山丘陵にもいると聞いていますが、まだ出会った事の無い
この虫。
道教えとの異名あるハンミョウ。何とも美しい虫です。
日本の甲虫の中で綺麗な虫はと問われれば、間違いなく
このハンミョウとヤマトタマムシをあげるでしょう!
それにしても鋭い顎に反してか細い
足。
微妙なバランスがこの虫の美しさを
さらに引き出しているように思えます。