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放たれたキリギリス その後 [バッタ]

昨年7月に放たれたキリギリスという記事を書いた。
さて、今年どうなったかというと、それまで鳴き声が聞かれなかった3か所の谷戸でその鳴き声がたくさん聞かれた。
ん~、根付いたのか、また今年も放たれたのか不明だ。
1か所では、幼虫を確認している。
体の特徴を確認すると、「ヒガシキリギリス」と思われる。キリギリス0728_1.JPG



















子供のころから、セミやキリギリスの鳴き声で夏を感じてきた。
大人になってからも転勤で家を変わった先でこの声が聞かれれば、何とラッキーって思ってた。
家の周りで聞かれなければ、聞かれるところまで行ってその音を楽しんだものだ。

前にも書いた通り彼らに罪はないが、ここにいることがあってはならない。
いくつかの個体は捕獲したが、もうすでにどうにもならない状況となっている。
腹立たしい!!

声が聞きたいからと個人の趣味で放つことはたやすい。
キリギリスだけにとどまらず、他の鳴く虫もしかりである。
ただ、そのことがどういうことなのか、そこの自然にどういった影響を与えるのか、個人的な趣味でそんなことをしてよいものかをよく考えてほしいものだ。
たった一人のエゴが、そこの自然に影響を与えるかもしれない事を!
キリギリスが好きなだけに、この状況が許せないのだ!!
ヒガシキリギリス0728_1.JPG


















2014年7月28日 東京都
バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM





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タケタケ

ヒガシキリギリスが独力で生息域を拡大してきた可能性は無いのですか?
by タケタケ (2014-08-05 21:50) 

hirokou

タケタケさん コメントありがとうございます。
これらが確認された草地は、谷戸と呼ばれ周囲を雑木林に囲まれた独立した草地です。さらにこの雑木林を隔てた周囲の草地に今までキリギリスはいませんでした。キリギリスはほとんど飛ぶことが出来ないのでいきなりこの谷戸の草地に現れることはまずありえないのです。そういったことから放たれたと判断しています。植物は埋土種子と言って種によっては数十年前に見られなくなった種が、環境の変化によって発芽して再び現れることがありますが、昆虫ではそういったことはありません。
by hirokou (2014-08-05 22:37) 

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