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大きなお尻の変な虫 マルクビツチハンミョウ [甲虫]

草はらを歩いていた瑠璃色に輝く大きなお尻の変な虫。
以前から見てみたかったのだが、その機会に恵まれなかった。
この日、偶然見つけて持ち帰った。
名前は、「マルクビツチハンミョウ」。
頭部、前胸背、前翅には点刻があり、腹部はまるでなめし皮のような質感。
この組み合わせが素晴らしい。
マルクビツチハンミョウ0501-3_1.JPG

















見た目も変だがその生態も変わっている。
土中に産んだ数千の卵から孵化した幼虫は、花に上り蜜を求めてやって来るハナバチの仲間を待つ。運よく訪れたハナバチのメスに乗り移り巣まで運ばれ、ハナバチの卵や集めた蜜、花粉などを食べて成長する。ハナバチ以外に乗り移ったものには死あるのみ。ハナバチのオスに乗り移ってもメスと交尾の機会がなければ、また然りである。
そんな厳しい運命の中で子孫を残すために、メスはたくさんの卵を産むのだ。
マルクビツチハンミョウ0501-4_1_1.JPG

















また、イモムシ型の幼虫からほとんど動かない擬蛹と呼ばれる状態、蛹といくつかに形を変えることから過変態 と呼ばれる生態を持つことも特異である。
さらに、危機が迫ると死んだふりをし関節からカンタリジンと呼ばれる毒を出す。
この様々な特徴を持つツチハンミョウの仲間、ハンミョウと名がついているがあのきれいなハンミョウとは全くの別種でツチハンミョウ科に属する。この点は非常に紛らわしい!
マルクビツチハンミョウ0501-5_1.JPG

 















2014年5月1日 東京都
コウチュウ目ツチハンミョウ科 マルクビツチハンミョウ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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