真夏の昆虫酒場を巡る

今年はほとんど昆虫酒場を見て歩くことができていない。
そろそろオオムラサキも終わりかと思い、毎年恒例にopenしている酒場を巡って歩いてみた。
一番初めに立ち寄ったのは、コナラの6mほどの高さにある綺麗どころの「オオムラサキ」が常連の酒場だ。
案の定、翅の痛んだオスが一頭ご来店。
おいしそうにストローを伸ばしていた。
今年は暑さの影響を受けオオムラサキも個体数を減らしていると新聞記事で見かけたが、狭山丘陵でもそうなのだろうか？



















少し下の酒場には「アカタテハ」。
現場で見ている時はわからなかったのだが、すぐ隣の樹皮の陰にはヒカゲチョウかクロヒカゲの後翅、その上にはボクトウガの幼虫が写っていた。なるほどここの酒場を供給しているのはボクトウガの幼虫だったのか。



















次の酒場は、こちらもコナラの1.5mほどの高さ。
ルリタテハとカナブン、クロカナブンが仲良くお食事中だった。



















クロカナブンは、東京都ではレッドデータに記載の希少種だ。
確かにカナブンより数は少ないが、それでも結構見かけるのだが・・・・。
カナブンの仲間ならアオカナブンをぜひ見てみたい。
このあたりで見かける緑色のカナブンはほとんどがカナブンの緑色型である。



















最後に立ち寄ったのもコナラの根元の酒場。
ここではオス1頭と交尾中のペアのカブトムシがいた。
酒場の大きさはなかなかのものだが、なぜかほかの客はいなかった。
木の下にはたくさんのカブトムシの骸が転がっていた。
カラスの仕業か。
酒場通いも命がけなのだった。



















2013年8月5日　東京都
鱗翅目　タテハチョウ科　オオムラサキ、アカタテハ、ルリタテハ
鞘羽目　コガネムシ科　カナブン、クロカナブン、カブトムシ
EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX 、EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ

コメント 6

こんばんは　
敏感な蝶がうまく撮れていて酒場の雰囲気が良く出ていますね^^。

最近、田舎へ行ってもいい酒場を見ることがほとんどなくなりました。
いい森が無い、いい木が無い、樹液が出て無い、出ていてもカブト、
クワガタがいない。昔はこんなじゃ無かったのですが。
開発・伐採、手入れをしない、樹液を誘発するボクトウガやカミキリの
減少、カブト、クワガタの乱獲などの複合が招いた結果と思いますが、
昔見た情景の撮影には苦労します^^。

先日久々で灯火にカブト、クワガタがたくさん来て、車に踏まれたり
カラスが集まったりしてる場所を見ました^^。
by つばさ２号 (2013-08-05 21:55) 

hirokouさん
こんにちは！
暫く御無沙汰いたしております
丘陵のオオムラサキは早くに何度か見に行っていますが
今年は若干少ないように思えました
他では沢山見られて満足してしまったような感じですが
丘陵のオオムラサキは場所が開発の進む
東京と云う点では価値があると思っています

by あかね (2013-08-06 10:09) 

もうクロカナブン出ているんですね。でも、丘陵は遠くて最近足が遠のいてばかりです。
もう夏も後半なんですね。暑いのはあまり好きではありませんがちょっと寂しい気持ちになります。
by としぞう (2013-08-06 11:34) 

つばさ2号さん　ありがとうございます。
近年、コナラやクヌギの2次林が年を取り樹液が出る木が少なくなったそうです。確かに見渡せば大木ばかりでどうしようもないですね。
萌芽更新もしていないので、若い木も見当たりません。
昔見た情景がないのは当然のことなのかもしれませんね。

でも意外と都心に近い公園などにはわんさかカブトムシがいたりします。
まだまだすてたものではないのかも・・・・！
by hirokou (2013-08-07 03:13) 

あかねさん　なかなか丘陵に足を運べなくてこちらこそご無沙汰しています。
オオムラサキの生息場所の東限がこの狭山丘陵だと思います。
昨年から八国や東大和で確認されていますが、私は放蝶だと思っています。キリギリスやクツワムシなどが人為で放されていますが、これもそうであればとても残念ですね。
by hirokou (2013-08-07 03:21) 

としぞうさん　コメントありがとうございます。
カナブンの中でも一番遅くに出現するクロカナブン。
立秋もすぎエンマコオロギの声も聞かれ、ちょっと寂しさが漂い始めた感がありますね。うかうかしてられませんヨ！
by hirokou (2013-08-08 13:57)