タケウチトゲアワフキ 素晴らしい造形美 [セミ・カメムシ]
武蔵野の公園にあるクリミアボダイジュで、大きさ5mmほどの小さな面白い虫を見つけた。
真っ黒い体に褐色がかった透明な翅、背中に鋭く長い角を持つ、素晴らしい造形美!
最初ツノゼミの仲間かと思ったが、調べると「タケウチトゲアワフキ」というアワフキムシだった。
今が発生シーズンであちこちの枝先に白い管のような幼虫の巣があり、そこから出て羽化している。
アワフキムシはセミの仲間なので、羽化するところはセミそっくり。
探してみると巣の外に幼虫らしきものを見つけた。
これから羽化するようだが、背中の角が見られない。
ここからどのようにしてあの角が出てくるのか想像がつかず、じっくりその様子を見たかったのだが、
時間がなく叶わなかった。
アワフキムシなので幼虫はやはり泡を吹いていた。
まだ交尾している個体は見られなかったが、寄り添うカップルは見ることができた。
それにしてもこの鋭い角はいったい何のためにあるのだろう?
外敵から身を守るためだとすれば、この角で攻撃するには後ずさりしなければならずちょっと不便。
鳥などに食べられた時にとげが刺さっていたいという事か?
それともオス同士が戦う時に使うのだろうか?
2013年4月29日 東京都
半翅目 トゲアワフキムシ科 タケウチトゲアワフキ RICOH CX5
2013-05-02 03:34
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コメント(6)
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不思議なカタチですね。角の考察…面白いですね。兜の飾と同様、装飾なんでしょうか(笑)
by あゆこ (2013-05-02 07:39)
この間吸虫管で吸おうと思ったら跳ねました!アワフキなんですね、やっぱり。ウンカでも跳ねますもんね。死体の脚をいじってみると後脚にバネの秘密があるように感じました。
by としぞう (2013-05-02 18:23)
角、、、退化しかけた上翅、、、ていうの説は如何でしょう?
by タケタケ (2013-05-02 21:52)
あゆこさん コメントありがとうございます。
不思議な形、不思議な角、面白い虫でしょう!角の役割について似た仲間のツノゼミは、植物の棘に擬態しているとも言われていますが、このアワフキがついているシナノキの仲間に棘はありません。この説は×・・・(-_-;)
by hirokou (2013-05-03 00:00)
としぞうさん コメントありがとうございます。
この姿を確認するにも小さく老眼鏡でようやくですが、さらに足となると虫めがねか顕微鏡が必要です(+_+)今後策を考えねば!
by hirokou (2013-05-03 00:04)
タケタケさん コメントありがとうございます。
確かに、飛ぶというより跳ねるようなので翅は退化かもしれませんね。同じ仲間で角の発達したツノゼミの仲間がいますが、彼らの角の役割も明確化されていないようです。
by hirokou (2013-05-03 00:06)