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樹上で越冬 アカボシ幼虫 [チョウ・ガ]

道路沿いの1mほどのエノキの実生を見てみると、幹の二股にアカボシゴマダラの幼虫がいた。この木では毎年アカボシゴマダラの幼虫が見られるのでチェックしている。
エノキ0216_1.JPG

























神奈川などでは樹上越冬していると聞いていたが、狭山丘陵で数年来観察してきてこの時期ほとんどが落ち葉の裏に移動しており、かつて幹にいるのを見たことがなかったので驚いた。
アカボシゴマダラ0216_1.JPG
















隣の少し大きなエノキの根元を見てみると、やはり3頭の幼虫が幹にしっかりついて越冬中だった。
どちらの木も根元にはエノキの落ち葉があり、落ち葉の葉裏に移動してもおかしくないのだが・・・。
この冬は寒い日が続いているが、南方系のチョウがこの寒さの中幹で越冬できる順応性には驚かされる。
アカボシゴマダラ0216-1_1.JPG
















2012年2月16日 埼玉県
鱗翅目 タテハチョウ科 アカボシゴマダラ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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コメント 6

はけの森調査隊隊長

貴ブログのこと、ご紹介いただきありがとうございました。
早速に訪問させていただいたところ、トップ記事にビックリ。
と申しますのは、アカボシの越冬幼虫は、今まで樹上でしか見たことありません。落ち葉に居ることもあるとは聞いていましたが、数少ないのだろうと思っていました。
狭山丘陵と我々の地元小金井はそう遠くないのに、何故でしょう?
狭山の方が気温が低いとか、気温の差が大きいとか?
でも、今年は例年より寒いのに、樹上にいたとのことですし。
生きもののことは、簡単に「こうである」とは言えないことをまたひとつ実感しました。
これからもどうぞよろしく!
by はけの森調査隊隊長 (2012-02-21 17:51) 

hirokou

はけの森調査隊隊長さん 早速のコメントありがとうございます。
そちらでは樹上越冬が普通なのですか。
私のfieldで観察していると、潜ったのか捕食されたのかは見ていないのでわかりませんが、12月頃までは樹上にいてもその後いなくなり落ち葉の下から見つかります。おっしゃる通り、さほど遠くはないのに不思議ですね。
狭山丘陵でアカボシが頻繁に確認されるようになってまだ数年です。落ち葉に潜るのは、本来樹上越冬の彼らがその地の気候に順応していると思っているのですが・・・。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
by hirokou (2012-02-23 18:03) 

ヒメオオ

アカボシゴマダラの越冬は
埼玉県中部の公園ではゴマダラチョウと同じ枯れ葉の裏
神奈川県南部では小木の樹上
で観察したことがあります。
やや暖かい場所が樹上で、少し寒いところが枯れ葉の裏
なのでしょうか?
不思議ですね!
by ヒメオオ (2012-02-23 21:23) 

hirokou

ヒメオオさん コメントありがとうございます。
神奈川県は狭山丘陵や埼玉県よりは冬が暖かいのでしょうか、ほとんど樹上越冬のようですね。こちらでは落ち葉の下で越冬するゴマダラチョウなども神奈川では樹上で越冬するのかちょっと気になります。
by hirokou (2012-02-23 23:16) 

mtana2

さいたま市の公園では、樹上の越冬個体を見ました。
アカボシゴマダラの強さに脅威を感じています。
by mtana2 (2012-02-24 23:29) 

hirokou

mtana2さん コメントありがとうございます。
さいたま市でも樹上越冬していましたか。
是非その個体が越冬できるかどうか確認いただければありがたいです。
越冬に失敗すれば、その場に亡骸が残ると思いますので。
by hirokou (2012-02-27 22:28) 

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