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フユシャクの季節がやってきた! [チョウ・ガ]

久しぶりにいつものfieldに出てみると、雑木林のコナラは鮮やかに黄葉が進み、前に見た時とすっかり景色は変わっていた。早いもので明日から12月、あとひと月でお正月なのだから当然のことか。
kouyou1130_1.JPG


















昨日、今日と妙に暖かい日が続いた。
頭の上からアオマツムシの声が弱弱しいながらも数多く聞こえ、彼らにとっては命を繋ぐ暖かさだったにちがいない。
しかし、幹で見つけたアオマツムシのメスはとまったままの形ですでに絶命していた。
これからはこういった虫たちが数多くみられる寂しい季節。
aomatsumushi1130_1.JPG


















そんな中、園路を歩くと足元からたくさんの白い蛾が舞い上がり飛び交った。
フユシャクの仲間で晩秋から初冬に姿を現す「クロスジフユエダシャク」だ。
フユシャクとは晩秋から冬に出現するシャクガ科の仲間で、日本で現在35種が確認されている。
長い進化の中でその活動時期として外敵の少ない冬を選び、オスメスともに寒さに耐えるため口器を退化させ成虫になると何も食べずに子孫を残すためだけに活動する。
さらにメスはもっとも体温が奪われる翅を無くして耐寒性を上げた。
敵の少ない冬に特化したからこそなしえた事であろう。
ほとんどが夜に活動するが、クロスジフユエダシャクは昼行性。
これから12月の初旬までその姿が見られるだろう。
kurosujihuyuedasyaku1130_1.JPG


















2011年11月30日 東京都
直翅目 マツムシ科 アオマツムシ
 
鱗翅目 シャクガ科 クロスジフユエダシャク 
CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX(3枚目)


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コメント 2

mtana2

ご無沙汰しております。
また、フユシャクの季節になりましたね。
未だに、翅の退化した♀を目にすることができません。
昼行性でも、♀は夜行性でしょうか?
夜はなかなか出かけられませんので、昼間見られるとよいのですがね~。
by mtana2 (2011-12-01 18:18) 

hirokou

mtana2さん こちらこそご無沙汰しています、
コメントありがとうございました。
また、この季節がやってきましたね。
北本でチャバネのメスのお話をしていたのがとても懐かしく思い出されます(^^)
クロスジのオスは昼間飛んでいますが、メスは落ち葉の下などに隠れなかなか見ることができません。交尾などの活動は、やはり日暮れ以降が多いようです。ただ、昼間でも、木柵や幹でたまにメスを見かけることもありますので、頑張ってみてください。
今シーズンこそは!ですね。
by hirokou (2011-12-01 19:44) 

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