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芋虫の季節 [チョウ・ガ]

今の時期、観察会や通りすがりによく芋虫の名前を聞かれる。
確かに、林縁などで葉が丸坊主にされた茎に丸々太った芋虫を毎日のように見かける。

これらのほとんどが、蛾 特にスズメガの仲間の幼虫だ。お尻のアンテナのような尻尾が特徴。
成虫は初夏から姿を見せるが、幼虫は秋から晩秋にかけて地中や地表で繭を作って蛹で冬を越す。
そのため、間もなく繭を作る大きな終令があちこちで見られるのだ。
スズメガにもたくさんの種がいるが、幼虫の食草は決まっているため何を食べているかで見当をつける事が出来る。
緑や褐色など同じ種でも、色の変異が多いので注意も必要だ。

今日は、最近見つけたスズメガの幼虫を数種。
芋虫苦手の方は、スルーしていただいた方がいいかもしれない。

生け垣によく植えられるいい香りの白い花をつけるクチナシ。
この葉を食べていたのは、「オオスカシバ」。頭の後ろにぶつぶつがある。
成虫は透明な翅でハチに擬態し、ホバリングをしながら蜜を吸う。かなり知られたスズメガの仲間。
oosukashiba0919.JPG
















ヤマノイモの葉を丸坊主にするのが、頭の後方に白点が目立つ「キイロスズメ」。
むかごを取ろうとしてギョッとされた経験はないだろうか?
kiirosuzume.JPG
















黄土色の丸い実をたくさんつけているヘクソカズラの葉を食べるのは2種類いる。
驚くと脚をそろえて尖った頭になる「ホシヒメホウジャク」。
たまたま、緑と褐色のタイプを見つけた。
hosihimehoujyaku1-0902.JPG
















hosihimehoujyaku0919.JPG
















つるで他の植物に巻き付き覆ってしまうヤブガラシでよく見かけるのが「セスジスズメ」。
若令の幼虫は、黒い体に黄色の紋が美しく、お尻のアンテナをピコピコと振っているのを目にする。
sesujisuzume.JPG
















最後はスズメガの仲間ではないが、意外と人気のある「アケビコノハ」。
アケビの葉が食べられていたら、この幼虫を疑おう。
大きな目玉模様と特異なお尻の形で、鳥などの外敵を威嚇する。
akebikonoha0919.JPG
















これらの幼虫たちは、毒もないのでよく子供たちは掴んで遊んでいる。
しかし私は写真は撮っても、全くこれらが駄目である。
子供の頃は問題なかったのだが、大人になって気持ち悪くさっぱり触れなくなってしまった。
あれだけ触りまくっていたカブトムシの幼虫でさえも・・・・・・。
どうしたものか。
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ヒメオオ

蝶の幼虫で観察したいのが「アオバセセリ」としたら、
蛾の幼虫では↑の「アケビコノハ」と「シャチホコガ」が双璧です。
先日アオバセセリの幼虫に出会えたので次はアケビコノハの幼虫に遭遇したいです。
by ヒメオオ (2010-09-23 18:34) 

hirokou

ヒメオオさん コメントありがとうございます。
シャチホコガの幼虫は今までに1度、仕事中にバタバタとしか見た事がありません。あのエイリアンのような不思議な姿を、じっくりと見てみたいですね!
by hirokou (2010-09-23 19:07) 

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