ムラサキツバメは大きかった [チョウ・ガ]
翅表が綺麗な紫色の、ムラサキシジミというチョウの姿が多く見られるようになってきた。
同じシジミチョウ科で「ムラサキツバメ」というのがいる。
姿形は良く似ているが、決定的な違いは後翅に一対の突起があることだ。
元来南方系のチョウだが、幼虫の食樹であるマテバシイが公園や街路樹などに植栽され、さらに温暖化の恩恵を受けて生息域を拡大してきた。
丘陵でもマテバシイが植えられている場所があり、それらしきものを数週間前に見つけていた。
一見黒っぽくクロヒカゲを少し小さくしたような感じだが、とにかく敏感でその後も度々見に行ったが、いても近づくと飛んで全く確認できなかった。
それが今回ようやくその姿を写すことが出来た。
後翅の突起がはっきり見え、間違いなくムラサキツバメだった。
それにしても、ムラサキシジミに比べかなり大きくちょっと驚きだ。
植栽されたマテバシイの木を見て回ると、ひこばえの若芽で大きな幼虫を見つけた。
体からアリの好む物質を出しているようで、体にまとわりついていた。
茎にはアブラムシもたくさんついていて、アリは両方に群がっている。
アリを味方につけて、外敵から身を守ってもらう巧みな戦略だ。
帰って撮った写真を見ると、上に小さな幼虫もついていた。
本来いないはずのチョウが、人による植栽と温暖化の影響でここにも着実に定着している。
ツマグロヒョウモンや今年良く目につくアカボシゴマダラなどと同じように、いつかは普通に見られる種になってしまうのだろう。
先日、狭山丘陵にアカボシゴマダラ、ホソオチョウを撮影に行った時1頭だけムラサキツバメを見つけました。でも結局1コマも写せず残念でした。クロコノマチョウ秋型が続々羽化する10月初旬にでも再度出かけてみたいです。
by ヒメオオ (2010-09-15 21:53)
ヒメオオさん コメントありがとうございます。
ここでも確認できたのは2頭だけでした。葉で蛹化するようなので、次は蛹を見てみたいと思っています。
by hirokou (2010-09-15 23:53)