ヒメカマキリモドキの不思議! [その他の虫]
カマキリと言えば誰もが知っている虫だ。三角形の顔に前脚が鎌状で、肉食。
このカマキリにそっくりの虫が他にもいる。
そのひとつが、クサカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目に属するカマキリモドキ。
小さい頃に見た覚えがあるが定かではなく、見てみたいと思って探していたのだがこれがなかなか難しい。
樹液に集まる虫ならばそこを探せばよいのだが、どこにいるのか見当がつかず今まで見る機会を得なかった。
図鑑には夜灯火で見られるとあるが、一度も見た事がなかった。
たまたま丘陵の湿地でトンボ撮りをしていて、何気に林縁のクサギの葉の上の黄色い虫が目に入った。
それが「ヒメカマキリモドキ」だった。
透明な翅だけを見れば確かにクサカゲロウやウスバカゲロウのようだが、頭からお尻までの体つきは色を除けばまさしくカマキリ。さらに鎌で他の虫をとらえて食べる肉食なところも同じ。
ムモンホソアシナガバチに似ているとも言われているが、色的にはそれもうなずける。
それにしても、どうしてここまで似ているものが別の種としているのだろうか?
前脚の鎌は普段は内側に向けているのがカマキリとは異なるようだ。
生態も全く異なり、カマキリモドキの幼虫はクモの卵嚢内で育ち蛹を経て成虫になる完全変態だ。
この日は曇っていて風が強く、葉が揺れてうまく撮影出来なかった。
飛ばれる前に何枚まともに撮れるかとひやひやしていたが、どうやらこの個体は羽化時に失敗したのか左の前と後ろの翅がひっついていてうまく飛べないようだった。
こちらに鎌を向けて威嚇したり、鎌で翅を何度も触っていたがついにこの葉の上から動けなかった。
この隣の葉には、ご本家カマキリの幼虫が2匹いた。
それにしても本当にカマキリとカマキリモドキは似て非なるもの、不思議だ!
Hirokouさん、狭山丘陵でお会いできたよかったです。URLは、私がそのとき撮影したトンボです。アカネやイトトンボなど、同定に自信がありませんが... ご紹介したい観察地があります。詳細はメールさせていただきます。
by ootaki (2010-07-06 14:49)
カマキリモドキ なんていうのがいるんですね。
確かに、威嚇する姿はカマキリそっくり。
変態する虫と しない虫の違いって何なんでしょう?
進化の過程では、どっちが先なのかしら??
by タケタケ (2010-07-06 17:12)
ootakiさん コメントありがとうございます。
こちらこそ同じFieldなのでいつかと思っていましたが、うれしい出会いでした(^.^)今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
by hirokou (2010-07-06 19:25)
タケタケさん コメントありがとうございます。
幼虫時代から形が変わらず脱皮を繰り返し成虫になるバッタやゴキブリ、カマキリが不完全変態、カブトムシやチョウなど幼虫から蛹になり全く形の異なる成虫になるのが完全変態。昆虫の中で不完全変態だった種の一部のものが、環境の変化の中で適応するために進化して完全変態になったと言われています。ここが分かりやすいかもhttp://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA472.HTML
by hirokou (2010-07-06 19:52)