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春を呼ぶ蛙合戦 [両生類・爬虫類]

先週丘陵で、レンジャー隊長からビオトープで「ヤマアカガエル」が鳴いていると教えていただいた。
その日のうちに見に行ったのだが鳴き声は聞こえたもののすぐに鳴き止みいくら待っても再び鳴くことは無かった。

ヤマアカガエルは、アカガエル科に属し山地から平野にかけての川や湖沼、湿地などに棲み、蛙の中でも最も早く冬眠から目覚め1月末~2月にかけて産卵する。
これはヒキガエルやダルマガエルなど他の蛙と産卵場所が競合する為、それを避ける理由で早くに産卵すると言われている。産卵後はまた春眠するのも特徴だ。
よく似た種にニホンアカガエルがいるが平地に多く、ヤマアカは目の後の背中の線が耳の後ろで曲がっているのに対しニホンアカは真直ぐなのが最もわかりやすい見分け方かと思う。

その後数日、ビオトープに足を運ぶも寒さがぶり返した事もあってか鳴き声は聞かれず空振りに終わっていたのだが、今朝レンジャーのK氏から別の場所で大合唱をしていて卵塊もあるとの連絡をいただき午後から雨も上がったので早速見に行った。

現場に着いてそろりと近づくと、キョロキョロキョロキョロとたくさんの鳴き声が聞こえた。
草陰からそおっと水面を覗くと、卵塊が見えその周りで波紋が広がり何やらパチャパチャ騒々しい。
きっとメスをめぐってオス同士の争いの最中だったのであろう。この争いを蛙合戦というのだ。
さらに一歩踏み出した瞬間に鳴き声は止み、皆水草の下に潜ってしまった。
結局全く姿は確認できない。

ヤマアカ卵01.31.JPGヤマアカ卵2-01.31.JPGこうなっては仕方が無いので、いた場所をじっくり観察すると卵塊がぎっしり。
いったい何匹のメスがこれだけの卵を産んだのだろうか?

ここからは持久戦である。


ヤマアカ2-01.31.JPG待つ事1時間ようやく1匹が顔を出し、鳴き出すものも出てきてヨシ!と思いきや向こうから小学生の女の子が2人近づいてきた。
「おたまじゃくしいないかな」とか言っている(-_-;)
こっちに来ないでくれ~と祈るもむなしくドンドン近づき”こんにちは”と挨拶をされてしまった。ジ・エンドである。こんにちはと力なく挨拶を返した。
2人は水の中を覗き込み去っていった。なんて悪いタイミング!
二人が悪いわけでもなくこればかりはしょうがない。

ヤマアカ03-01.31.JPG今度は30分ほどで顔を出し始めたが、とにかく敏感で少し動くとサッと水に潜ってしまう。
結局その後全く鳴かず、写真も残念ながら証拠写真程度しか撮ることができなかった。
また後日再チャレンジである。
まだまだ寒いと思っていても、この蛙たちはもうじき来る春を感じて新しい命を産み落としているのだろう。着実に春は近づいているのだ!!


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